二〇〇六年 十二月  デンタ日記   >home/待合室
十二月三十一日 年越し蕎麦
  風が出てくる前に、寒いけど午前中に洗車を済ました。久しぶりにワックスをかける。古い車だがそれなりに綺麗になるものだ。午後に「塵」倉庫と化している院長室をかたずけてなんとか倉庫にしたいが終わりそうにない。今日中にレセプトもしたい。
 夜は、かあちゃんの実家で年越し蕎麦を食べる。
 今年中に、今日中に、いろいろしたいが、...。いろいろ持ち越す大晦日。

十二月三十日 インターネットのない日、時を忘れて。
 なぜか忙しい年末にPCがトラブルになる。今年も2台のPCが起動しなくなりました。不具合箇所をすぐには特定できないが、構成部品のチェックと交換修理、OSの再インスツールなどをしなければならないだろう。それはそれで、「楽しい正月休み」かも知れない。
 さらにインターネットに繋がらない。おそらくADSLモデムルーターが不良らしい。つくば市のパソコンショップに調達にいくと「この辺は光だからADSLモデムは在庫がないです。」ということだ。改めて世の中は光なんだと感じた。うちは都心から60キロしか離れていないのに「光」が届いていない。改めてうちは田舎なんだと感じて、さびしいようなうれしいような、複雑!。ADSLモデムを。秋葉原に調達に行かなければならない。しばらくは、インターネットから隔離された日を過ごすことになった。それはそれで、「良い正月休み」かも知れない。(モデムでダイアルアップ接続するからメールの送受信ぐらいはできるだろうが。)
 数週間前、35年使っている腕時計の巻き芯が壊れた。本日、修理されて帰ってきたのだ。部品がまだあるようで竜頭が新品になってる。防水機能は補修できなかったらしい。でも動いてくれたらそれで良い。12000円で自慢のアイテムが復活した。でも、お正月はしばし時を忘れて過ごしたい。

十二月二十九日 カロリーカロリーカロリー
  Garmin社のForeAthlete301(携帯GPSと心拍計とタイマーを組み合わせたランニングコンピュータ)のデータを管理するソフト Training Centerを使用してランニングの タイム、距離、速度、ペース、走行経路、消費カロリー、高度、心拍数、などの情報を管理している。このソフトの消費カロリー表示がcalなのだが、kcalの間違いじゃないのかと思いちょっと調べてみた。
 以前は、栄養においてエネルギー(熱量)を語る時に「Cal」を使用していた。Cが大文字の「Cal」は、大カロリー(だいかろりー)と呼ばれキロカロリーを意味し、「1Cal=1kcal=1000cal」という関係にある。現代でも使われることが多い。1969年に国際的にはカロリー単位の代わりに「ジュール(J)単位」を用いることが勧告されている。栄養関連ほか、熱量を言い表す単位も、「カロリー、キロカロリー(cal、kcal)」から「ジュール、キロジュール(J、kJ)」に統一される方向にある。「四訂食品成分表」では、すべての掲載食品についてキロカロリー(kcal)に並びキロジュール(kJ)が表記されている。
 国際規格への統一のために気圧について「1013ミリバール(mb)」が、あるとき一斉に「1013ヘクトパスカル(hPa)」という単位に置き換わってしまった。熱量を言い表す単位も、「カロリー、キロカロリー(cal、kcal)」から「ジュール、キロジュール(J、kJ)」に統一される方向にある。ところが「1キロカロリー」は「4.184キロジュール」。…「1キロジュール」ならば、「0.239キロカロリー」。

十二月二十八日 大掃除と忘年会
 毎年12月28日は、スッタッフみんなで大掃除の日になっている。日ごろできない引き出しの奥まで大掃除です。私は、機械室の掃除を10年ぶりにやった。すごい埃ですよ。でも今日は暖かな日で助かったな。
 機械室は、日ごろ掃除もしないし点検もしない。ここに設置してあるコンプレッサーと集塵機が動かなくなったら仕事ができない。ちょっと心配になって点検を弟に依頼した。弟は、エアーコンプレッサーも売っている機械屋なのです。年末の大掃除であちこち点検すべきですね。
 夜は忘年会です。みんな本当に一年間ご苦労様でした。毎年、忘年会が終わるとほっとします。のんびり心も大掃除、...したい。

十二月二十七日 総義歯
 Mさんは上下とも総義歯です。不具合のある総義歯を10年もの長い間使い続けていたので顎の位置が不安定になっている。不安定な義歯を使い続けてせいか、下顎の骨がなくなってたいらになっています。総義歯を作るのに見るからに難しそうな顎の形だ。(左写真)
 蝋で作られたベースに人工歯を並べてある仕上げ前の義歯(業界では蝋義歯という。)を試しに装着していただいて顔と調和してるか、口との適合しているかなどを見る。(右写真)

十二月二十六日 支台の補修
 金属冠を被せる場合、多くは歯根に土台となる金属塊を埋め込む。コレを業界では金属支台(しだい)とかメタルコアーとか呼ぶ。歯根と金属冠の間には支台という部品が存在するのだ。ずっと昔は支台と金属冠が一体のものを歯根に差し込んだりしていたので「サシバ(差し歯)」なんて呼んでいたけど。今は差し込む部分:支台、と歯冠の形をした部分:金属冠、がツーピースになっているんだ。いまどき「サシバ」なんていってるとクロマニヨン人かと思われるので注意!。
 Nさんの左上犬歯はメタルボンドを装着してあった。10年前に治療したものだが、脱落してしまった。メタルボンドと歯根の継ぎ目からまたむしばが進行してしまったので脱離したようだ。むしば部分を全部削り落とし、当然そのままではメタルボンドはくっつかないから中間の金属支台を新しく作り直してメタルボンドを再装着した。

十二月二十五日 クリスマスデイ
 数日前から準備して沢山のデコレーションケーキを作った。昨夜は久しぶりに家族4人が集まって楽しかった。でも、この時期、かあちゃんは菓子を焼いたりデコレーションケーキをつくることに少し後ろめたさを感じるという。きょうが何の日か考えてしまうからだろう。
 サンタクロースが生まれたのは19世紀らしい。ほとんどの日本人はそんなことすら知らないだろう。今日がなんの日なんて考える必要はない。かあちゃんにとっては、ケーキを作る日なんだ。
 みんな、この日に何故かメリークリスマスなんてデコレートしてあるケーキを食べる。泡の出る酒なんか飲んだりする。。イルミネーションが綺麗なお家がある。好きな人とワインを飲んだりする。誰かにカードを書く。クリスマスツリーを飾る。プレゼントを買って愛を確かめたり、告白したりする。でも、それだけ。ただそれだけの日だ。
 宗教的背景なんて何もない。それで良いじゃない。クリスマスデイ。

十二月二十四日 クリスマスイブ
 デコレーションケーキが4種が出来上がった。フルーツケーキ1種、メッセージプレートクッキー、アップルパイ、ジンッジャークッキー、ステンドグラスクッキー、ピザが3種焼きあがった。かあちゃんは、お菓子三昧の一日だった。クリスマスイブは菓子を作る日。

十二月二十三日 バースデイ、クリスマス、蕎麦
 今日は天皇のお誕生日で休診だ。久しぶりに、(将門ハーフマラソン以来6週間ぶりに)21キロメートルを走った。八坂公園周回コースを21キロ走り終えて記念写真を撮る。かつては午前中に21キロ走ったら午後は足がガタガタで痛くて歩くのもつらかったが、今はどうだろうかちょっと休めば回復して筋肉痛になることはない。我ながらたいしたものだと思う。
 もうすぐクリスマスだが、宗教的にはうちにはなんのかかわりのないことだが、かあちゃんがジンジャークッキーやらデコレーションケーキ用のスポンジなどを焼いている。今日は次男とステンドグラスクッキーを焼いていた。(右写真)多分、クリスマスイブにはデコレーションケーキとピザでパーテーだろう。
 友人の奥さんが、趣味の蕎麦打ちが高じて蕎麦屋を開店した。蕎麦打ちの腕もさることながら上等なそば粉を使っていてとてもうんまい。つゆは個人の好みで分かれるところだが、私にはちょうど良いコクとうまさで後味すっきり。

十二月二十二日 前歯の歯根破折
 I さんの右上前歯、前面に硬質レジンを前装した鋳造金属冠がはずれた。2週間前に再装着しているのだが、またはずれた。なにかおかしい。よく乾燥してみると歯根が破折している。(左写真)しかたなく抜歯することになった。
 奥歯がなくなってしまった人は、義歯などを装着して奥歯の機能を補ってほしい。噛む力は思いのほか強大だ。奥歯の無い人は、強大な噛む力が前歯に集中してしまうので、いろいろな前歯のトラブルの要因になっている。

十二月二十一日 腹筋!
 私の場合、5キロほど走ると335カロリーのエネルギーを消費する。走っただけで消費するカロリーは思ったほど多くない。しかし、走ったあとも筋肉は緊張し続けてエネルギーを消費し続けるのではないかと推察している。走るときには腹筋が緊張し内臓を押さえ込む。そうしないと胸腔が拡張しないから効率よく呼吸できないのだろう。毎朝、5キロほど走ると腹筋が緊張して臍の両側にエクボができるのだが、(走らないときにはできない。)このエクボは走ったあと6時間ぐらい消えないのだ。朝5キロ走った日は、体の動きもこころなしスムースだ。

十二月二十日 義歯修理
 局部義歯(部分入歯)の場合は必然的に残っている歯を避けた形になる。その部分は応力が集中するのだろう、そこから破折したりヒビが入ることが多い。良くあるケースなのだが、患者さんにとっては使い慣れた義歯がなくなるのはとてもつらいことだ。写真の上顎義歯も右上犬歯の部分が切り欠きになっている。ここから割れてしまったのでので金属板を埋め込んで補強し修理した。
 緩くなったり壊れたりして不具合のある義歯をそのまま使い続けるのは、とても危険なことだ。残っている歯に過大な負担をかけてだめにしてしまうからだ。不具合があったらまず歯医者に行こう。

十二月十九日 老健きねぶち
 今日は、老健きねぶちさんへ訪問診療に出かけた。
 2ヶ月前に上下総義歯を装着し微調整もすんだYさんが、ちょっと義歯が緩い感じがするという。義歯製作時に、それまでっ使っていた旧義歯よりも下顎をかなり後退させて製作した。安定した下顎の位置で新しい上下の義歯を製作はずだ。が、今日チェックしてみると下顎がさらに後退できるようになっている。Yさんは、その件には不具合を感じていないのでそのまま経過を見ることにした。上下総義歯の顎の位置決定の難しさを再認識した。Yさんの義歯をこんど新しくするときはもう少し下顎を後退させて作らなければいけないかな。Yさん、長生きしてね。

十二月十八日 小臼歯のメタルボンド
 Sさんの左上小臼歯のメタルボンド(陶材焼付け前装金属冠の俗称)が出来上がってきました。メタルボンドは、色形そして透明感のある仕上がりです。自然の歯にとても近い感じできれいに出来上がりました。右側写真は、模型上で製作作業が終わった時のものです。歯茎にも調和した形のメタルボンドを作るためにピンク色の樹脂材料で歯茎の形態も模型にしてあります。メタルボンドは健康保険の給付対象外なので自費診療になります。

十二月十七日 17キロメートル
 先日購入したフォアアスリート301を装着して八坂公園周回コースでジョギングした。心拍数が一定になるように走った。21キロ走る予定だったが、足が痛くなってしまって17キロで中断。写真はフォアアスリート301で計測したデータをパソコンで管理しているところ。17キロ走って消費カロリーは1400キロカロリーです。

十二月十六日 インソール
 先日、エスポートミズノでランニングシューズのインソール(中敷)をセミオーダーで作った。中敷を換えると靴の履き心地が違ってくる。ランニングシューズだけではなく今使っているすべての靴の中敷の交換調整をしてみたくなった。
 セミオーダーした中敷を参考に中敷を調整してみる。、足が当たって痛い部分を削るのではなく、足を支えるのにたりない部分をたして調整するようだ。まず、スポーツ用品店でいろいろなタイプの中敷を足にあててみて足の形に合いそうなものを選んで購入した。そこに、鋏で切り取った別の中敷をパットとして当てて調整する。(左写真) なかなか良い。
 今夜は歯科医師会西南支部の役員会があって古河に出張だ。

十二月十五日 画像データの共有
 矯正専門医から患者さんのレントゲン写真の画像データを電子メールに添付して送っていただいた。ファイルを圧縮してあったりするので解像度は落ちているが、治療には大変役に立った。なければ、私のところでもう一度同じ部位のレントゲン撮影をしなければならない。
 個人の診療録や検査したデータや診断用の画像データを病院や診療所で得るたびに電子媒体で記憶して生涯蓄積したらその人にとって最も価値ある資産のひとつになるだろうな。法律では診療データの保存期間が定められている。個人で自分のデータを管理保存するようになると生涯持ち歩けるのではないか。

十二月十四日 GPSと心拍計とタイマー
 携帯GPSと心拍計とタイマーを組み合わせたランニングコンピュータを購入した。本体は携帯電話ほどの大きさで手首に着け、心拍計のセンサーと発信機を胸に着ける。走行距離や経路、スピードと心拍数変動を経過時間とともに記録する。ガーミン社のフォアアスリート301だ。多機能でいろいろな使い方ができるようだ。まずは練習を重ねて自己データを蓄積する。データ管理はもちろんパソコンでする。
 フォアアスリート301で計測するといつも朝の練習に使う5キロコースはぴったり5.0km、八坂公園の周回コースは1.2kmだった。さあ!こいつで科学的に効率よく練習するぞ。

十二月十三日 PCに不具合が
 使用中のパソコンに不具合が出た。メインのPCではないので仕事に支障がないが、何時か故障箇所を検証して補修しなければならない。ハードデスクの故障ような症状だが、..。

十二月十二日 ケーキ
 もうすぐクリスマスだ。かあちゃんが、デコレーションケーキをいろいろ試作している。どうせ食っちまうんだからうまけりゃ見てくれはどうでもよさそだが、そうは行かないらしい。左側は今日作ったこども向きデザインのデコレーション。左側は数日前に作ったチョコレートのデコレーション。

十二月十一日 硬質レジン前装金属鋳造冠
 Kさんの左上顎犬歯に硬質レジン前装冠ができました。今使っている義歯がそのまま使い続けられるように工夫して製作しました。

十二月十日 サブスリー
 subthree 直訳すると「3の下」という意味ですね。ランナーの間では、フルマラソンを三時間以内で完走することを意味します。私は、まだ一度もフルマラソンを完走したことないのに、一度はサブスリーしてみたいなどと思っています。私の現在の平均タイムは、5分30秒/キロメータぐらいですが、サブスリーを達成するのは1キロメートルを平均4分28秒で走らなければならないのです。多分、無理よね。
 新しく購入したシューズが、ミズノウエーブサブスリーというブランドなのです。ちょっと意識してしまいました。今日は八坂公園の周回コースを10周しました。

十二月九日 土曜日
 Yさんの左上側切歯にメタルボンド(陶材焼付け前装金属冠の俗称)が出来上がりました。先端に程よい透明感があって自然歯と同じように見えます。 金属表面に陶器と同じ材質が約1200度の高温で焼き付けてあります。自然歯の色調そして透明感のある仕上がりで自然の歯にとても近い感じできれいに出来上がりました。歯茎にも調和した形の前装金属冠を作るためにピンク色の樹脂材料で歯茎の形態も模型にしてあります。(上段写真:右端写真は歯に装着したところ。)
 Sさんの義歯が新しくできました。装着してテストフードを食べていただきました。数年活躍した旧義歯は役目を終えて廃棄されます。

十二月八日 金曜日の金冠
 曇りで湿度が高いから身に凍みる寒さではないのだが、朝から寒い。石油ファンヒーターが今日から稼動している。朝から受付のパソコンがトラブルで困ってしまった。パソコンはいつも朝の起動時にトラぶるものだ。今回はネットワークケーブルの接触不良らしいのだが、よくわからないので次の休日にしっかり検証しよう。
 金は、化学的に安定していて腐食しない。美しく加工しやすい。伸展性が高い。などなど数々の特性から歯の治療用の金属に利用されてきた。金属冠には純金は柔らかすぎて不向きなので白金との合金を使う。また鋳造安定性などのために他の金属を微量含んでいる。歯科用白金加金合金は、純金よりも高い。白金加金を使った全部鋳造金属冠は、専用の埋没材などを使い製作される。製作コストも高い。健康保険の適応外なので自費診療になる。(左写真:左上第一大臼歯の白金加金鋳造冠)
 健康保険が適用になる金属冠用の合金は大方が銀で金含有量は12%だ。パラジュウムも含んでいるので金銀パラジュウム合金などとも呼ばれる。

十二月七日 摂取カロリーがオーバーな日。
 今日は休診日だ。あれから毎日新しいランニングシューズで走っている。シューズの性能を最大限に生かすには靴紐をしっかり締めて足と靴を一体化することが重要なことなのだそうだ。エスポートミズノ3Fインソール工房の中敷職人の先生が言ったとおりの筋肉に筋肉痛が起こっている。改めてスゴイと思った。おかげとても気持ち良く走ることができる。右足の痛みが残っているので、控えめに今日は八坂公園周回コースを10周(約10キロ)走って終わりにした。
 午後は学校歯科委員会の会合があり水戸に出張だ。会議が終わってから忘年会で宴会料理をたらふく食べた。水戸に出張の折には必ずアビニオンのケーキを買って帰る。昼食には、八坂公園近くのスパゲテイ屋さん「散歩道」でチーズたっぷり「ホイル焼き」スパゲテイを食べているし、かなりカロリーオーバーな一日だ。10キロ走ったぐらいじゃ摂取したカロリーを使い切ってないな。

十二月六日 新しい義歯を作るために古い義歯を修理する。
 Sさんは七十八歳ですがとてもそうは見えません。実年齢よりずっと若くみえます。長年使っていた義歯がゆるくなってしまってよく噛めないので来院しました。上下とも義歯を新しく作る予定です。が、まず今使っている義歯を修理します。修理しながらSさんに最適な義歯の形を探っていくのです。
 まづ古い義歯を安定させて噛めるようにしなければなりません。義歯の安定には、噛む力を義歯全体に伝達されるようにコントロールしなければだめです。審美性(見た目)には目をつぶって修理を進めます。(写真)必ずよく噛めるそしてSさんが若々しく見える義歯を作ることができる自信があります。だから、ちょっとの間見た目は我慢して。古い義歯を修理することが、より良い新しい義歯を作るための資料になるのです。

十二月五日 抜歯後の義歯修理
 11月二十一日に紹介しましたが、Kさんの左上の小臼歯が折れてしまいました。残った歯根は、先週すでに抜歯しています。とりあえず食事ができるように上顎の義歯を修理していますが、抜歯傷が治まってきたので上顎の義歯を本格的に修理します。上下とも総義歯になりました。難しいケースですが、義歯を新しく作るより使い慣れた義歯を修理するほうがうまくいきそうです。今日は、まずテッシュコンデショナーを施して義歯の安定を図りました。

十二月四日 ロストワックス法の精密金属鋳造
 左上顎第一小臼歯のメタルボンド(陶材焼付け前装鋳造金属冠の俗称)が出来上がってきました。第二小臼歯は全部鋳造金属冠です。(左写真) メタルボンドは下地の金属表面に陶器と同じ材質が約1200度の高温で焼き付けてあります。自然歯の色調そして透明感のある仕上がりで自然の歯にとても近い感じが表現できてます。
 メタルボンドの金属下地も金属冠もロストワックス法で鋳造されています。失われた歯の形態を修復するために作られる金属のかぶせ物は多くの場合ロストワックス法で鋳造されています。
 ワックス(ろう)が溶ける(ロストする)ことを利用した鋳造法をロストワックス法と呼び、ワックス模型を忠実に転写した鋳型に金属を流し込む方法でつくられるのがロストワックス精密金属鋳造品です。

十二月三日 セミオーダーの中敷
 神田小川町にあるエスポートミズノ(ミズノの販売部)に行った。3Fインソール工房でセミオーダーのランニングシューズ中敷を作ってもらうのが目的だ。痛い右足には医学的トラブルはないのでシューズの中敷で痛みが解消するのではないかと期待している。
 インソール工房のスタッフに使用中のシューズを診てもらい、痛みの状況やシューズ中敷に対する希望などを伝えてセミオーダーの中敷を製作することになった。せっかくだから新しいランニングシューズを新調することにした。(左上写真:手前の青いシューズを新調する。)
 正確に足の計測をする。足圧の測定をする。(右上段写真)貼り付けたり削ったりして中敷を加工していく。シューズを履いて歩いてみてまた調整する。中敷職人の先生が歩き方を見て中敷の形を変えていく。(右下段写真)
 中敷職人の先生とミズノのスタッフの2人が一時間以上かけて中敷を製作してくれました。完成したセミオーダーの中敷。(左下写真) コストは、中敷が12000円シューズが14000円だが、これで16キロ以上走っても痛くならない右足ができるならかなりリーズナブルです。あまりの履き心地よさに感激してその場から履いて帰りました。
 自分で中敷を削ったりしてシューズのチューンナップなんて言っていたのが滑稽で笑ってしまう。 私が、「義歯を自分で削る患者」を笑うように、中敷職人の先生が、私の削った中敷を診て笑っていたのが印象に残る。今後、私がスポーツシューズを購入するときは必ずエスポートミズノに行くだろう。

十二月二日 テストフードは100円ショップで。
 写真は、義歯調整の時に患者さんに試しに食べてもらう「テストフード」のゼリー菓子。テストフードの条件は、①安い②うまい③程よい固さ④程よい食感⑤個別包装⑥日持ち、などかな。私が、100円ショップで探してくる。3種類ぐらい、私が試食して特性を確認しておいて状況によって使い分ける。患者さんによっては甘いの嫌いとかせんべいは食わないとか言うこともありで3種類ぐらいは用意しておかないといけない。
 あっという間に師走でさらに二日たってしまった。レセプトしなくちゃ。

十二月一日 ネクスト・ステージ。
 ウォーキングを始めたのが、ファースト・ステージだろうか。将門マラソンの5キロメートルにエントリーしたのが、セカンド・ステージの始まり。ハーフマラソンにチャレンジして二時間以内で完走できるようになった今年がサード・ステージ。 ネクスト・ステージは、フルマラソン完走だな。フォース・ステージまで上ってきた嬉しい。
 右足まだ痛いけど医学的には異常なく問題なさそうなのでフルマラソン完走を目指してランニング練習再開。今朝は、軽く5キロ走った。がむしゃらに走って練習して何とかハーフを走れるようになったが、次のステージはただの練習ではいけないと思ってる。そこで雑誌「ランナーズ」を買ってきた。やはり情報収集して科学的に効率よく練習すべきだろうな。あと一年ではフルマラソン完走できないかも知れない。フォース・ステージを終了するまでに二年ぐらいかかっちゃうだろうか。


二〇〇六年 十二月 デンタ日記


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