二〇〇五年 十月  デンタ日記
十月三十一日 アップルシナモンロールアーモンドスライスウイズチョコレート
 かみさんが、こんなもんやいてます。焼きリンゴ味のなんかが食べたくなって自分で菓子パンを焼いてしまったようだ。

十月三十日 バックアップからのパソコンの復旧
 院長室の壊れた遊び専用パソコンであるが、昨日機械的には復旧した。 が、パソコン機能が回復するのはソフトウエアーの復旧が不可欠だ。壊れる前のバックアップがあると簡単な作業なのだが、...。バックアップが古い。半年以上前のバックだ。アプリケーションも再インスツールしなければならないものもある。設定もやり直しだ。遊びのファイルだが半年分のデータがなくなったのは惜しい。遊びといえどもなくなってみるとさびしいものだな。まめにバックアップすべきだった。「壊れる前のバックアップ」常識なのにね。
 そんなわけで仕事用パソコンのバックアップを採っている。データだけではなくシステム全体のバックアップは時間と機材が必要だ。パソコン台数も多いので大変である。いろいろやっていたら午前中が通り過ぎてしまった。かみさんは映画を観にいっている。
 昼食後にジョギングに出ることにした。日曜日には二十キロ走りたいと思っているが、なぜか今日は洞峰公園まで行ってみたくなった。午後一時に家を出て午後四時に公園に着いた。家から公園まで二十七キロである。かあちゃんに迎えに来てもらった。腹減った。肉体は限界で大腿やすねの筋肉が痛い、足のひらも痛いっす、靴擦れもできたか、とにかく痛い。心も体もかんぺきにまどろんでいる。きもちいいいす。人生はまどろみ。

十月二十九日 パソコンが壊れる連鎖?
 うちにはパソコンが数十台ある。現役でネットワークに繋がっている物だけでも12台はあるかな。しょせん機械は壊れるものだが、なぜかパソコンの部品が壊れだすと次から次に壊れだす。まるで何かの連鎖が働いているようだ。
 二週間前から院長室の遊び専用パソコンが起動しなくなった。遊び専用なので仕事にはまったく影響ないが、壊れたら早く復旧したいものだ。まずマザーボードが原因かと予備のものと交換したが解決しない。家には保守用にパソコン交換部品のストックが山ほどある。秋葉原の怪しいパソコンショップ並である。しかし、不具合の箇所を特定しないと復旧修理のしようがない。が、それが結構時間がかかるものなのよ。結局ハードデスクの不具合が原因と判明して本日復旧したのである。ハードデスクは消耗品なので壊れたら新鮮なものを購入して交換する。一昨日の出張の帰りに購入してきた。
 数週間まえから無線LANのステーションが機能しなくなっている。バックアップ用のステーションに置き換えたが、診療室まで電波が届かない。ので、ノートパソコンの一部は有線ネットワークカードに切り替えている。
 十月十六日に修理したマザーボードは、その後の再修理で動くようになった。修理箇所を特定して修理計画をたて信頼できる部品を調達するのが基本だ。修理もたっぷり時間をかけて余裕をもってしないとうまくいかないものだ。歯の治療も同じだな。時間的な制約があるとうまくいかない。焦りがいけないんだろうか。

十月二十八日 義歯の紛失
 Sさんが十年ぶりに来院しました。使い慣れた下顎の総義歯を亡くしてしまったようです。うちじゅう探したようですが見つかりませんでした。すごくよく合っていた義歯なのでとても残念です。よく適合した機能的な総義歯は二度と手に入らないかも知れませんね。
 亡くなってしまったものは仕方がありません。上下の総義歯を組で新しく作ることににしました。上段の写真は、Sさんの完成した上顎の総義歯です。義歯に名前が入っています。名前が入っていれば義歯紛失のリスクが減るでしょうか。
 今まで使っていた義歯に入っていた金冠を研磨してから新しい義歯に移植しました。新品同様です。口元の感じが以前とまったく同じなのでSさんに大変満足していただきました。(下段左写真)
 歯科衛生士の中山が新しい義歯の取り扱い方法を説明しています。最後にテストフードを試していただいて痛くなく噛めることを確認して今日の診療を終わりにしました。(右下写真) 義歯製作工程についてはこちらを参考にしてください。

十月二十七日 水戸出張
 木曜日で休診ですが、午前中は水戸で会議です。朝のジョギングはとりやめて8時に家を出ました。私は、茨城県歯科医師会の学校保健委員です。今日は同委員会の会議です。本当に地域に根ざした歯科診療活動をしようとすると歯科医師会に入会する必要があると思います。けっして、歯科医師会に入ってない歯科医が地域に根ざした診療を行っていないと言っているわけではありません。けっして。あなたのかかりつけの歯科医は歯科医師会に入ってますか。
 午後は、笠間に行ってみました。12月4日の笠間シテイマラソンにエントリーしているのでそのコースの下見です。実際に走ってみる時間的余裕はなかったのですが、車で笠間焼きのギャラリーを回りながらコースの概要を確かめました。アップダウンの激しいコースだなや。
 笠間にも地域の方と一緒にユニバーサルデザインなどを考えている歯科医がいます。やはり歯科医師会の会員です。

十月二十六日 飯島小学校就学時検診
 就学時検診は内科と歯科が行われる。私は坂東市の嘱託歯科医として就学時歯科検診を担当しているが、会場になる学校の先生方と教育委員会の協力を得て検診を保護者同伴で行っている。(上段左側写真)
 検診時に結果を保護者に直接伝えることができるので検診をより有効なものにできるのではないかと考えて数年前から実施している。健全な子には健康維持の方法を、そうでない子には的確な治療動機を提供できるのではないかと考えている。どの嘱託歯科医も同じだと思うが、診療室を数時間閉鎖し検診におもむかなければならないのだ。たせっかくの検診をより有効なものにしたい。
 検診後に歯科衛生士の赤塚が保護者に「6歳臼歯について」講演を行った。(右側上下写真) 保護者の方に6歳臼歯をよく理解していただいて6歳臼歯を虫歯から守る勘所を知ってほしいと思う。下段右側の写真は、衛生士の増田がフッ素化合物の紹介をしているところ。
 乳歯が虫歯になってしまった子でも、ちょうど就学の時から6歳臼歯をはじめに永久歯がだんだん出てくるから、永久歯を虫歯にしなければ小学校を卒業するころには乳歯が全部永久歯に生え変わって虫歯がない子になれることを解ってほしい。

十月二十五日 訪問歯科診療
 今日は「老健きねぶち」さんに訪問して歯科診療を行った。最近入居してきたKさんの義歯をつくることになった。Kさんは秋田出身の方で二年まえに秋田から岩井の娘さんの所にやってきたそうである。Kさんのお話は、おくになまりがあって初めはうまく聞き取れなかった。が、時間をかければ何とかなるものである。歯科でも他の診療科でも、はじめに患者さんの訴えをよく聞かなければいけない事は同じである。診療の中で一番大事なことであると思う。念のためごKさんの自宅の娘さんに電話してこれまでの歯科診療の経緯や今使っている義歯の事などを確認した。

十月二十四日 坂東市学校保健会
 どの自治体にも学校保健会という組織がある。幼稚園、小学校、中学校の子供たちの安全と健康についてのさまざまな活動を統括する組織である。児童生徒、その保護者、学校教職員、学校医学校歯科医学校薬剤師などから組織される。
 坂東市学校保健会の理事会が猿島分庁舎で午後三時から開催された。私は、同会の副会長を務めているので午後一部休診にして出席した。学校歯科医として円滑な活動をするには、学校の先生方と緊密に連携をとることはいうまでもない。どんなことでも組織的に活動することは大事なことだと思っている。個性を持ち寄った組織が、個々人のパフォーマンスを最大限に引き出すことができればいい仕事ができると思う。
 個性豊かなスッタッフのパフォーマンスを最大限に引き出しているだろうか。院長としていつも自問している。

十月二十三日 日曜日には、20キロ走ろう。
 今朝は、空気が澄んで遠くの山々がくっきりまじかに見える。かつて学生時代を過ごした秩父連山、奥日光の山、谷川岳、富士山がくっきり見える。さわやかな日曜日だ。
 二十キロを走ってみた。かみさんが組み立てた二十キロコースに挑戦した。同じコースを走るのにもペースの配分に個性があるのが長距離走の面白いところだ。自分が走るようになるまではわからなかったが、今後は面白くマラソンレースを観戦できるだろう。さて、二十キロ完走したが、タイムはかあちゃんより悪いと思う。かあちゃんのペース配分は、後半から追い上げるタイプだ。澄んだ空気で景色がまばゆい。写真はコース途中の園芸農家のコスモス畑。

十月二十二日 30年前のスリム
 最近は、五キロ走ったのでは物足りないが、毎日五キロ以上走る時間的余裕がないから、朝のジョギングで両手に700gのダンベルをもって走ることにした。フルマラソンには、腹筋や上半身の筋肉も必要なのだ。少し付加をかけるためダンベルを持つことにした。体重が60.5Kgになり、30年前と同じになった。あの、穿けなくなってしまったズボンを捨てなきゃよかったと思う。
 今日は、スタッフが一人有給休暇をとっている。のんびりやろう。写真はHさんの上顎の総義歯です。義歯に名前が入ってます。金属の刃先が付いたレービンブレード人工歯が付いています。

十月二十一日 チーズケーキ
 なぜか、かあちゃんがチーズケーキを焼いている。
 やっと足場が、はずれた。外壁の塗装工事が終わった。きれいになって、まぶしい。
 昨日は、休診日だったが、ジョギング中に右踵が軽くトラブルになった。で、五キロ走って帰ってきた。雨つづきで走ってなかったので調子が悪いのか、きょうも今ひとつタイムが伸びない。

十月二十日 ユービジョンのCOMSバックアップバッテリー交換
 七日にも話題にした自動血圧測定器の内臓時計が遅れるようになったことですが、その後メーカーに電話で修理を問い合わせしたところ少なくとも二万円はかかるでしょうということです。ちょっと驚きましたね。CMOSバックアップバッテリーの交換が二万円ですよ。
 さて、この自動血圧計は株式会社セキムラ<<SEDENT>>(板橋区志村1-28-1)で販売している「ユービジョン」(上段左写真)という機種です。本機背面のラベル(上段中写真)を見ると自動血圧計メーカーの(株)ウエダ製作所(文京区湯島2-17-4) が作ってるんですね。うちの血圧計の修理を依頼すると板橋に行ってから湯島に行ってそれからウエダさんちの技術者が秋葉原に部品調達に行ってハンダゴテをふるってバッテリーを交換するんでしょうね。やっぱり大変なんですね。技術料2万円は、リーズナブルでしょうか。時間もかかりそうだしなんか面倒なので自分でやってみることにしました。
 ユービジョンの上蓋をはずしプリンター部分をケースからはずす。フレキシケーブルはくれぐれも切断しないように特に注意深くはずす。(上段右写真)するとYuasa製のニッケルカドミュウム電池が見えます。(中段左写真)周囲の部品や基盤のパターンを傷つけないようにハンダゴテを使ってバッテリーを外します。(中段中写真)今は、このニッケルカドミュウム電池は手に入りませんから同等品のニッケル水素電池(GS製 3HB70 3.6V 70mAh)を秋葉原の稲電気株式会社(ラジオデパート3F)で買ってきました。(中段右写真)バッテリーを買うなら稲電気ですよ。基盤にバッテリーをハンダで付けて修理は完了です。あとは時刻を設定するだけですね。(下段左写真)修理後は動作確認を慎重にやりました。なんせ医療機器ですから。
 ちなみにこのニッケル水素電池(GS製 3HB70 3.6V 70mAh)は一個780円です。(下段右写真)
 かみさんと二人でつくばに行って「きむらのそば」で昼食をとり、つくば駅近くの駐車場に車を入れ秋葉原までつくばエクスプレスで往復、かみさんは銀座を散歩、私は秋葉原を散歩、でバッテリーを買って帰ってきた。夜は家族みんなで田吾作さんでおすしを食べた。2万円を使い切れない楽しい一日でした。

十月十九日 訪問診療新義歯装着
  今日は、老健きねぶちさんに訪問診療にうかがった。
 Oさんの新しい総義歯がはいりました。ぴったりばっちりです。(上段写真)テストフード(お菓子)を食べてもらいました。うまく噛むことができました。
 しばらく入院していたSさんも新しい総義歯が出来上がりました。具合がよさそうです。あたって痛いところは」ありません。(中段写真)Sさんは嚥下がうまくできないこともあるので現在はとろみをつけた刻み食です。嚥下が難しそうなテストフードは控えました。あとで看護師さんに食事の様子をほうこくしていただくことにしました。
 Nさんのご家族からNさんの義歯をみてほしいと依頼がありました。金属床の総義歯をずいぶん長いこと使われていたようです。一度修理をしています。口の中に義歯があたっているような傷はありません。テストフード(下段右側写真)を食べていただきました。痛いところはなさそうです。ゆっくりですがうまく噛むことができました。この総義歯は比較的良好なのでこのまま経過を観ることにしました。(下段左側写真)

十月十八日 ローギシをシテキ ?!
 Sさんの蝋義歯(ローギシ)を試適をしました。赤い色の蝋で義歯のベースになる部分を形作り、そこに人工の歯を配置したものを蝋義歯(ろうぎし)といいます。(左写真) コレを患者さんに装着してもらい歯並びや顔形を確認します。具合が良いのを確認してから義歯を仕上げる工程に移ります。使い慣れた旧義歯が患者さんのお気に入りであれば、(大きな問題が無い場合は)旧義歯の形をそのまま保つような形に新しい義歯を似せて作ります。義歯が大きく変化すると顔形にまで影響を及ぼすからです。Sさんの場合、上顎の義歯は大きく変わりませんでしたが、下顎の義歯はかなり大きなものに変わりました。できるだけ大きい方が義歯が口の中で安定するのです。
 Sさんの了解を得たのでこの形で仕上げ工程に進みます。次回に新しい義歯が入ります。楽しみですね。 義歯製作工程についてはこちらを参考にしてください。先日、1

十月十七日 足場
 塗装工事も進展した。
 外壁材が思った以上に痛んでる箇所があったり、破風板が朽ち果てていたり、換気口が雹で破壊されていたり、いろいろトラブル解決に時間がかかっている。足場を掛けてまじかに見ないとわからない。足場に上がってまじかに見れば素人でもひどくなってることがわかることだ。まるで歯周病のようだな。自覚症状はないが、ひどくいたんでる。塗装屋さんがなんでここまでひどくなるまでほっとくのよ。と、言ってるかもしれない。メインテナンスは大事だ。
 予定では今週の木曜には足場が外れるらしい。

十月十六日 雨の日曜日
 なにか寒い。雨が降っている。ぼっとして頭が回らない。なにもする気がおこらない。ジョギングも休む。
 昨年にパソコンが一台壊れたのでマザーボードを交換した。きょうは何もやる気がおきないので、その壊れたマザーボードの電解コンデンサーを交換してみた。コンデンサーが大きく膨れていたのであたりをつけて交換したのだが、それだけでは直らなかった。このマザーボードの寿命はとっても短かった。ハズレである。
 もう一台の院長室のパソコンが、先週から起動しない。OSの再インスツールができない。故障部位はマザーボードだと思うが、旧式なので交換部品が手に入らないだろう。さらに数週前から、無線LANのステーションが壊れた。なぜかこわれはじめると次々に壊れていく。壊れても代替品や修理部品がないものが出てきた。そろそろシステム全体のアップグレードをしなければならないのかもしれない。なにもやる気がおきない雨の日曜日、結局なにもしなかったか。

十月十五日 腕時計
 先日、1971年から使っている私の腕時計のガラスがハズレタ。よく見ると金属枠にシリコンパテのようなものでくっ付いていた。
 さて、マイナスドライバーで金属枠をこじ開けて、このガラスと金属枠をよく掃除する。さらに四塩化炭素を含ませた布で良く拭いた後にシリコンコーキング材を用いて金属枠とガラスを接着した。きれいにうまくいった。歯科治療に比べたら手慰みだ。しかし、金属枠が本体に戻らない。仕方がないから時計屋さんに持っていく。
 昨夕、坂東市岩井のキタムラ時計さんに持ち込んで事情を話したら快く金属枠を戻していただいた。さすがにプロの技と専用工具の威力である。キタムラ時計さんに感謝。「ありがとうございました。」私の腕時計が、復活した。これからも私とともにある。
 今夜は、歯科医師会西南支部の役員会で古河に出張だ。雨が降っている。なんだか眠い。

十月十四日 金曜日に
 今日は、老健きねぶちさんに訪問診療にうかがった。
 入院していたSさんが退院できたので中断していた義歯の製作を再開した。今日はあたらしいロウ義歯の試適である。うまい具合にできている。(右写真)
 旧義歯が落っこちてしまってうまくしゃべれないといっていたOさんもロウ義歯の試適だ。上下ともかなり良い適合を示している。(左写真) 今度のあたらしい義歯ではうまくしゃべることができるだろう。

十月十三日 休診日
 昨日、うちの衛生士針替の実家で生産したレタスをいっぱいいただいた。うんまかった。ぺろりと食ってしまった。レタスはうんまい。岩井はレタスの産地だ。「惚レタス」のブランドで市場に出ている。
 いつもの十キロコースの両側長谷地区に広がるレタス畑。レタスは、うんまい。今日は、休診日なので十キロ走る。十キロ走るのはけっこうつらい。この写真のあたりを走るときが結構つらいのよ。途中でやんなるときもある。歩きたくなるときもあるが、とにかく走る。なんとか走る。ペースを落としてとにかく走る。歩いてもゴールにたどり着く。どんな格好でも走れば歩くより早くゴールに着くもんだ。そうこうしているとまたつらくなく走れるようになってくる。自分の体の不思議を感じながら走るのは結構快感でもある。日本の小さな旅のようなものだ。

十月十二日 三歳児歯科検診と院内会議
 私は坂東市の嘱託歯科医で今日は三歳児歯科検診を坂東市岩井の医療センターで行いました。いつもより落ち着きのない雰囲気のような気がしました。原因が、集まった被検者のせいか保護者のせいかセンター職員のせいか私の気のせいか、なにかいつもよりうるさく騒がしく落ち着きのない雰囲気で検診結果の解説を保護者にするのもおっくうになるような雰囲気でした。気のせいや、雰囲気は、客観的な数値に置き換えられませんね。ほんとのことはわからない。
毎月第二水曜日は院内会議の日です。午後の二時間ほど休診にして会議を行っています。スタッフの経験を共有化するためです。日本の小

十月十一日 読解力
 日本の小中学校の子供たちの読解力が低下していることが、世界的な調査で明らかになった。読解力の向上には国語だけではなく数学理科の力も必要で具体的な施策の資料集が文部科学省から配布されることになったそうだ。読解力は低下しているのは小中学校の子供たちだけではない。人が書いたオリジナルの文章を読むとその人の読解力を推察できる。書く力のある人は読む力もあるものだ。よく本を読んでいる人は、実に巧みな文章を書くものだ。どうしたら読解力が訓練できるのか、私もその資料集がほしい。
 Yさんの義歯が、出来上がった。上顎はほとんど総義歯のようなのに、下顎はほとんど自分の歯が残っている。このような症例はおおかた難しい。難しい症例なのに義歯がうまく装着できたのでYさんにテストフードを試していただこうと思った。が、やんわり断られてしまった。診療室でモノを食べるのをはばかったのかもしれないし、テストフードの中に好きな食べ物がなかったのかも知れない。私たちはいつも患者さんを良く観て患者さんの本当の心を読解しなければならない。

十月十日 体育の日
 今日も休診日だ。時々雨が降っている。休みの日にはお約束だから十キロ走るつもりでいつものコースを走り始めた。家から一番離れた地点で雨が降りだした。かなり雨が降ってきたが、途中で止めるわけにいかない。人生のようなものだ。急速に体温が下がり膝関節が痛くなってしまった。これからの季節は体温調整にも気配りをしなければならない。
 かあちゃんは、栗のクリームを作ったり、アップルパイ(写真)を焼いたりしている。いろいろ季節を感じる一日だ。

十月九日 学園祭
 長男の学園祭に行った。彼のクラスでは劇をやっていた。脚本も演出もそこそこだが、キャステングはばっちりだったよ。たいがいの場合そうであると思うが、観てる人よりやってる者がより楽しそうである。そういえば、私も高三のときにクラスで「おばけやしき」をやったっけ。他の学年の時の学園祭は記憶にないのに高三の学園祭の様子は克明に覚えている。多分、高校三年間のなかでも楽しいひと時であったのだろう。
 家から取手の彼の高校まで(27キロ)走っていこうと思ったのだが、雨が降っていたので止めた。フルマラソンは42キロだ。ずいぶん遠いと思えるところでもフルマラソンより短い距離だったりする。ちなみに家から土浦の次男の中学までは38キロだ。つくば駅までは30キロぐらいだろうか。車に乗っていても42.195キロが気になる。
 さて、午後には雨があがった。とりあえず、0.7キロのウエイトを両手に持ていつものコースを五キロ走ろう。

十月八日 明晰夢
 明晰夢(めいせきむ)とは、睡眠中にみる夢のうち夢であると自覚しながらみている夢のことである。明晰夢の内容はみている人がコントロールすることができ、思い描いたとおりのことを体験したり、悪夢を良い内容に変えることなどが可能となる。明晰夢をみるには、ある程度の訓練と慣れが必要とされる。訓練とは、睡眠から目覚めたときに覚えている夢の内容をできる限り思いだし、記録するというものである。現在、これを、心的療法に活用出来無いか、研究がされている。
 小学生6年生のころ、同じ夢を何度も見ることが頻繁にあった。あまり何回も同じ夢を見てたので夢の中でこれは夢であるとキズクことがあったのだ。まさに明晰夢であった。
 私のその夢は、鵠戸橋の欄干の上にのぼって歩いていると足を滑らして10m下の用水路に転落する夢である。落ちる瞬間の恐怖と落下の感覚がなんとも身の毛のよだつ快感なのです。水中に落ちると淡い緑色のまったりとした暖かくも冷たくもない水が体にまとわりつく感触ではっと目が覚める。なんとも恐怖の快感が心地よかったのです。その感覚がたまらなく、同じ夢が始まるとさっさと足を滑らしてわざと転落するのでした。その夢のせいで私は緑色が好きなのかも知れません。まったりとした水の感触は、ひょっとして羊水の原始記憶かもしれないと思っています。


十月七日 CMOSバッテリー
 自動血圧測定器の内臓時計が遅れるようになりました。CMOSバックアップバッテリーの寿命が来たようです。写真中央のドラム缶のような形状の部品がバッテリーです。YUASA製のバッテリーで一般的な形状ですからすぐ手に入りますね。内臓コンピュータの基本情報がCMOSに保存されますが、バッテリーで電気を供給して情報を保存しています。これを交換すると内蔵時計は正常に機能するようになります。問題は、バッテリーが基盤に直にハンダ付けしてあることです。自分で交換すると他の故障の時に修理が受けられなくなるかもしれませんね。

十月六日 休診日には
 今朝は、小雨が降っている。でも走らなければならない。雨のせいでもう二日間も走ってないからだ。走らないと体が元に戻ってしまうような気がして不安になる。今の季節なら小雨も悪くない。雨のせいで体温が上昇しないから体力を消耗しないのだ。今朝も結構気持ちよく走れた。
 小学生6年生のころ、同じ夢を何度も見ることが頻繁にあった。あまり何回も同じ夢を見ていると夢の中でこれは夢ではないかとキズクことがある。夢を見させる自分と、夢ではないかと気づく自分、どちらの自分も自分の脳内に居る。休みの日には、脳内のいろいろな自分に対峙したい。人生は、まどろみ。

十月五日 水曜日には訪問歯科診療
 今日は老健きねぶちに入居中のOさんの訪問診療です。新しい義歯の印象の予定でしたが、Oさんの上顎義歯のテッシュコンデショナーの上に義歯安定剤がのっかってました。治療中の義歯に義歯安定剤を使わないようにお願いしていたのですが、なかなか介護者のかたに義歯製作の手順やテッシュコンデショナーの意義が伝わりませんね。何とかしなければいけないと思います。

十月四日 火曜日は訪問診療
 木根淵病院に入院中のSさんを訪問診療します。ベッドサイドで義歯修理をしています。
 朝から雨です。今日のジョギングは休みます。走りませんでした。

十月三日 は・は・は
 木村歯科医院の小新聞「は・は・は」8号を発行しました。待合室に置いてあります。ご利用ください。歯をまもり、いつも「は・は・は」。笑みは、健やかのあかし。笑いは、健やかの源。
 生活習慣病の予防には、生活習慣を見直すことだろう。生活習慣は毎日の口に入れる物、タバコ、酒、食事を省みると良い。タバコは論外だ。喫煙しながら生活習慣病の予防を考えるのは滑稽であり知恵のある者がすることではない。酒は百薬の長と言われてきた。うまく付き合えば薬にもなるということか。食事は、誰にも365日毎日関わることだから大事にしてほしいと思う。食事は健康と直結しているのだ。医食同源という言葉がある。食事習慣は健康を守ることそのものなのではないか。
 うちでは、晩御飯のおかずが肉の日と魚の日があり、それはほぼ交互にやってくる。日本人には、日本の風土は、米飯、味噌汁、魚が似合う。でも、私は、肉が好きだ。家内は肉が好きではない。おかげで我が家では、バランスが取れた食事習慣が保たれていると思う。いうまでもなく、生活習慣病の予防には魚食が効果がある。秋だ秋刀魚を食おう。

十月二日 マラソンの練習
 マラソンの練習は、どの参考書にも書いてありますが、早く走るよりも一定のペースで長く走るのが基本です。ペースを保って長く走ると心肺機能の強化が期待できるのと走行フォームが定まってくるようです。悪いフォームでは長時間走れないので自然体のフォームになって安定するのでしょう。最近は、三十分以上走らないとマラソンの練習にはならないと考えていますが、なかなか練習時間を取れませんね。五十才過ぎでは、いっぱい練習すると体の疲れを癒すのにも時間がかかるし..。若いときから体を動かしていればよかったなと反省しているところです。
 休診日には、十キロ以上走りたいなと思っています。今日はいつもの十キロコースを五十五分で帰ってきました。コース途中、長谷二区では太陽を背にして走るので自分のフォームを影で確認できます。(写真)j 走りはじめて一年が過ぎましたが、頭が揺れないでしっかりしたフォームになったなと我ながら感心してます。

十月一日 もう十月ですか。
 もう十月です。空はすっかり秋色です。果物がおいしい季節です。。朝夕の気温がぐっと下がってきますね。毎朝、汗をいっぱいかきますが走るのが楽になりました。ジョギングには気温が大きく影響する事が体感できます。走るようになってから十三ヵ月がすぎました。最近は、サボる日がなくなって毎日必ず走っています。いつもの五キロコースは、二十五分以内ではしれるようになりました。心肺機能もかなり向上して脚の筋肉もだいぶついてきました。体重も軽くなって60.5キロぐらいになりました。安定して調子が良いといつもの五キロコースのベストタイムを更新できそうです。
 筋肉がついたらほかのことももっとやってみたくなりました。ゴルフとかバイクとかハイクとか。
 

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