二〇〇五年 五月  デンタ日記
五月三十一日 五月末日
 今日も朝から雨が降っている。岩井第二小学校の三年生のひとクラスの歯科検診をした。写真は、衛生士が児童に歯ブラシの使い方の指導をしているところです。
 数ある学校保健活動のなかでも歯科検診と口腔衛生指導は取り組みやすい活動モデルではないかと思う。歯科健診結果は、その本来の意味に留まらずその児童の生活習慣の指標と成りうるのではないだろうか。口腔衛生指導は、自分の健康を自分で管理するというヘルスプロモーション理念を児童に浸透するための格好の教材ではないかと思っている。さらに、児童が口腔衛生の知識と技術を身につければ、それは生涯にわたる健康資産であり、我々歯科医療者にとっても大きな資産であると信じている。
 昼休みに、こんどの6月28日に私が行う飯島小学校での6年生の講話の内容をスタッフみんなに聞いてもらった。講話の練習をすると共にスタッフのアドバイスを入れて講話の構成を改良するためである。5時過ぎに晴れてき手いいお天気になった。夜は、スタッフの一人が、飯島小学校での学校歯科保健活動の準備のため残業していた。私は、坂東市歯科医師会の例会に出た。今日も盛りだくさんの一日である。そういえば、今年の書初めは「盛」だったよ。上顎洞炎も人生を彩ドル「盛」の一つか。明日から6月。わお!レセプトしなくちゃ。いやいや、今夜はもう寝よう。

五月三十日 新しいレントゲン線防護衣
 今日、新しいレントゲン線防護衣が届きました。明るい色がさわやかで、何よりも軽い新素材でできているのが特徴です。試着した私もスタッフもライトな付け心地で大変満足です。今までの防護衣の三倍のコストでしたがそれだけのことはあると思いました。患者さんにも喜んでもらえると思います。これを選んでよかった。
 今日もまだ頭痛が少ししますが、しっかり仕事ができます。ちょっとふらつきますが、問題はありません。しっかり仕事できることが結局幸せなことなんだ。

五月二十九日 プリンとアイスクリーム
 今日は日曜日だ。先週の土曜日のブランデーのせいで一週間上顎洞炎で苦しんだ。昨日は、下痢と嘔吐でほんとに入院しなければだめかと思いましたよ。今でもすごい頭痛が残っているが、治る傾向が出てきて一安心、すっかり胃腸は空になってる。何も残ってない。引き続き水分補給、とりあえずなんか食うことにする。ヨーグルトとプリンとアイスクリームから。
 もう、酒のみません。

五月二十八日 おきていられません。
 今日は午前中仕事をしたが、もうふらふらデス。午後は横になったきり起きられませんでした。仕方なしに休診にしました。鎮痛剤が効きません。痛いです。抗生剤は飲んでますが、うまく効いていることを祈るだけです。
 抗生剤の長期服用は、腸内の消化を助ける細菌も死滅してしまうので消化不良、下痢を起こします。下痢をすると脱水になるので注意が必要です。スポーツドリンクなどを少しずつ飲んで水分補給しないといけません。
 今日から下痢しちゃってます。おまけに飲んだものは吐いちゃうしまいったな。このままの状態が続いたら点滴で水分補給しなくちゃならないから入院かな。すごい頭痛です。
 本日の午後の患者さん、たいへんご迷惑をおかけして申し訳ございません。

五月二十七日 金曜日飯島小学校
 今日は昼休みに飯島小学校に打ち合わせに行きました。飯島小学校の学校歯科医をしています。新任の木村校長先生と養護の先生にお時間をいただきました。新しい校長先生が赴任したときは今までの学校歯科保健の活動の様子をお話して理解していただくようにしています。今日はその説明にうかがったのです。
 今日も一日何とか仕事をしたが、上顎洞炎が痛い。抗生剤が効いてないかもしれないので今日から種類を変えた。痛い。し骨洞にも炎症が波及したようだ。頭痛もする。頭の中に薔薇が咲きそう。

五月二十六日 木曜日きょうも痛い。
 今日も痛い。ほんとうに歯髄炎かと思いたくなるほどの痛さだ。でも間違えない上顎洞炎だ。きょうになって右頬に圧痛部が出てきたのである。鎮痛剤と抗生剤を飲んでいる。食欲もだんだんなくなってきた。痛い。
 ときどき上顎洞炎を歯髄炎(歯の痛み)と誤認する患者さんがいる。あたりまえだろう。歯医者も自身の上顎洞炎をひょうっとしたら歯髄炎と思ってしまうほどなんだから。左のイラストは神経(黒い線)の走行を表している。上顎の歯に分布する神経は上顎洞の近くを走っている。

五月二十五日 痛い!
 上顎洞炎が痛い。今日から我慢できないないので鎮痛剤と抗生剤を飲んでいる。痛い、歯髄炎かと思う痛さだ。
 もし、どこかいたいところがあったなら、痛いときには、解剖学の図版でも開いてどの部分が、どの臓器が痛いかしらべて見るのも良いもんだ。先生に診てもらったときに説明が良く分かるようになるかもしれない。すごく痛いので八つ当たりしてるつもり。。

五月二十四日 二歳児検診
 今日は二歳児歯科検診が岩井医療センターであった。この検診は旧猿島町の事業であったが、合併後旧岩井市の二歳児にも実施されることになった。市委託の歯科衛生士がむし歯予防に関して講話をしたあと歯科健診をする。その後歯垢染め出し液を使って歯磨きの実習をする。さらにそのあとフッ素を塗布する。フッ素塗布はオプションで費用は400円だ。
 幼児のむし歯予防は保育者の知識と技術がそのカギを握っている。保育する大人に幼児の仕上げ歯磨きの大切さとフッ素応用の知識が浸透し二歳児歯科健診の事業効果がおおきく発現することをきたいする。
 うちの薔薇がいっぱい咲き出した。


五月二十三日 上顎洞炎
 私の持病は上顎洞炎だ。風邪をひいたときや酒を飲んだ時に悪化する。今日からなんだか右上顎小臼歯の根先端部が痛い。すごく痛い。土曜日にしこたまのんだブランデーのせいだ。(私の場合、酒を飲んだ次の日になぜ上顎洞が炎症を起こすのか不明だが。)
 左のイラストは頭の骨の断面だ。目の穴と鼻の穴が分かるはず。下のほうに上顎の歯が付いている。歯の上のほう鼻腔の横のほうが上顎洞だ。上顎骨の中にある空洞で鼻腔と通じている。複数あって形や大きさはさまざまだ。この空洞の周辺、粘膜などが炎症を起こすのが上顎洞炎だ。。

五月二十二日 水戸で研修
 今日は日曜日だが、水戸で個人情報保護法に関する研修会に出席した。思えば茨城県歯科医師会に入会した二十年前頃は、常磐高速も無かったし水戸での研修会に出席することは大変なことだった。随分便利になったもんだ今は気楽に水戸まで出かけられる。
 会場は水戸市民会館だったので、ついでに千波湖の周囲をすこし散歩した。三十五年前のこの辺はちょっと怖かったが、今は良く整備されていて市民が思い思い楽しんでいる。ジョギングロードがあった。走ったら気持ちよさそうだ。次の機会にはジョギングシューズをもって行こう。どっかにシャワールームはないかいな。

五月二十一日 土曜の夜はブランデー。
 九時から岩井保育園で二十名ほどの歯科健診をし、十時半からいつものように診療をしました。夜は気さくな友人たちとちょっとブランデーを楽しみました。彼らも私ももう五十二歳です。

五月二十日 岩井保育園保護者同伴歯科検診。
 岩井保育園の歯科健診では保護者の方にも立ち会っていただきます。まず保護者の方に記入していただいた調査票をもとに歯科衛生士が相談を受けます。(写真左側上下) その後に私(歯科医)が検査をします。その検査結果を口頭で直接保護者の方に伝えます。お子さんの口の気になる事柄について相談も受けます。(写真右側上下)
 この取り組みのメリットは、保護者のみなさんがちょっと気になっている事柄を気軽に歯科衛生士にり相談できることです。また歯医者と保護者がお子さんを間に直接お話できることです。診療室とは違った雰囲気の中でお話ができるので良いと思っています。
 家庭でのむし歯予防の取り組み、みなさんそれぞれ頑張っています。成功している家庭もあれば、残念ながら失敗してしまったご家庭もありますね。検診でむし歯が見つかったらまずは歯科診療室に出向いて歯科医の診察を受けましょう。小さいお子さんのむしば治療は大変難しくうまくできない場合もありますが、診療室での今後の治療方法や家庭での注意点を相談して知っておくことが大切です。子どものむし歯治療は気長に根気良く続けるのがこつです。かかりつけの歯医者をつくって的確なアドバイスを受けこれから生えてくる永久歯を一本もむし歯にしなければ、お子さんが12歳になるころには全部永久歯に生え変わってむし歯ゼロの子どもになれるのです。

五月十九日 耕す。
 今日は、休診日である。夏日になるかもしれないと予報が出ていたので気温が上がるまえにジョギングに出かけた。(左写真) 午前中にたまりに溜まったデスクワークをやっつける。午後は所有する小さい空き地を畑にしようと弟のトラクターを借りて耕運した。トラクターの後部にローターリーを付けて耕運するのは初めての経験だ。弟のアドバイスを受けながら作業したが、平らに耕運するのは難しい。農家の人がいとも簡単にやっているが、見るのとやるのは大違いだ。どんなことでも美しく作業するのには技術がいる。
 掘り返した土から多くの虫が出てきたのだろう。耕した土の上にたくさんの鳥が舞い降りて虫を食べていた。すごく自然を感じた午後のひと時であった。

五月十八日 弁当。
 俺の母は、料理が下手だった。三十八年前の私は、(小学6学年ぐらい)自分で弁当をつくっていたような気がする。おかずは、ほとんど卵焼きか前夜の残り物あるいは雑貨屋に売っている惣菜のようなものであったと思う。高校生の時は下宿していたので弁当はない。昼飯は、学食でうどんかそばかにぎりめし、はたまた菓子パンのようなものを食っていた。母親の作った弁当を食ってるやつが羨ましかった。
 いま我が家で、朝、高2と中2の息子たち二人の弁当をつくるのは、彼らのかあちゃん俺のおくさんだ。あいつらの弁当をつくる彼らのかあちゃん俺のおくさんの仕事ぶりは根性が入ってる。「もっと手を抜いてもよかんべよ。」といいたい。俺が、中学高校のときに食っていた昼飯と雲泥の差だ。彼らのかあちゃん俺のおくさんはけして弁当づくりに妥協しないようだ。
 家族にうまい弁当をつくることは、究極の豊かさだと思う。だから今は、彼らのかあちゃん俺のおくさんの弁当づくりを見て朝から幸せを感じる。これは、あの時俺がまずい弁当を食っていた経験があったからだろうか。人生に無駄な部分は無いのだろうか。

五月十七日 rainbow
 虹を見てひらめいた。レインボウ(rainbow)は、雨(レインrain)と弓(ボウbow)から成る言葉だったんだ。英語では、「雨弓」ということだ。今日気づいた。(みんなしってたよね。)
 きょうは雨が降っていたが、日没間際に晴れ間が見えた。衛生士のひとりが、東の空に大きな虹が掛かっているという。カメラを手に二階に上がった時に虹は消え入る直前だった。(左写真) 虹を見るときは、いつも消え入る寸前だ。いつかは、虹が出始める時を目にしてみたいものだ。

五月十六日 岩井第二小学校歯科検診。
 私は、第二小学校の学校歯科協力医です。歯科健診を一部お手伝いします。今日は、一年生と三年生をお手伝いしました。でもちょっとゆっくりして予定どうりに終わりませんでした。先生方にご迷惑をおかけしてしまいました。
 学校歯科検診は、ひところのむし歯の早期発見早期治療のためのものから様変わりしています。児童自身に自分の体が健康か病気かの状態を知ってもらって積極的に健康な自分を目指して健康で居るための知識や技術を習得してもらうための一つの機会と捕らえています。そのためには子どもたちのみならず担任や養護の先生方にこどもたちの口の中の状態を知っていただきたいと思っています。そして、児童たちに学校生活の中で口腔衛生の知識や習慣が定着してくれることを望みます。

五月十五日 神田祭り。
 今日は日曜日でどうしても秋葉原に行ってみたくなりました。午後から出かけたので高速道路はがら空きであっという間に上野辺りまで到着しましたが、そこから先が妙に混んでいます。なにやらイベントが、とみると、「祭り」です。神田明神のお祭りのようです。あちこちに祭り装束の人たちが集まっています。あの祭りの人たちも神輿を担いでいると脳内快楽物質がたっぷり出るんでしょうね。しかたなしに車は、日本橋の駐車場に入れました。そこから私は、秋葉原まで地下鉄で出かけ、780円の中古DVDを8タイトル買い込みました。かあちゃんとこどもたちは東京駅大丸のデパチカを楽しんだようです。

五月十四日 メタルボンドと歯ぐきとの関係。
  左の写真、メタルボンド(陶材焼付け前装金属冠の俗称)は健康保険給付の対象外なので全額患者さんの費用負担になります。いわゆる自費診療になります。
 Wさんの上顎の前歯三本にメタルボンドが入ります。左側写真は、作業模型上のメタルボンド゙です。ベースになる金属は金と白金の含有量のたいへん多い合金を使います。焼き付ける陶材料も粗悪なものではきめ細かな自然な歯の色合いを表現できませんから高品質なものを使います。
 最も大切なことが、周囲の歯や歯ぐきと調和したものを作るということです。歯科技工士さんが、歯ぐきとの関係を考慮しながら歯冠の形を決めるので歯ぐきの形もピンク色の樹脂で模型上に再現してあります。(左写真ピンク色の部分) 自費診療と聞くと使用する金属素材などの差が注目されますが、本当は色や形、素材の耐久性などが生体である周囲の歯に調和しているものを作る技術の差が、大きな差異となっているのです。ただ単に前歯を白くすることではなく前歯にごく自然な感じの冠をかぶせるとしたら、(健康保険の適応範囲ではありませんが)メタルボンドが最適だと思います。

五月十三日 メインテナンス。
 私の診療室の歯科診療台は実売価格で六百五十万円ぐらいだ。中を開けてみると専用設計部品も多いことがわかる。生産台数も少ないだろうから生産コストもかかるだろう。その多くの機能から価格はリーズナブルだと思っている。使いはじめて数年経つのであちこち不具合が出始めた。ホースが裂断したり樹脂部品が折れたりいろいろだ。歯牙切削器具の冷却水系のホースは細く道中が長いので詰まってしまうことがある。排水系のホースは切削塵も一緒に流れるので詰まりやすい。いぜれのところでもひとたびトラブルが発生し診療台が使用不能になれば一大事だ。診療を予定どうりにできなくなる。自分でできるところは自分で、プロに頼むところはプロに任せて定期的にメインテナンスしなければいけないと思う。
 さて、あなたの体はとても六百五十万円ではあがなえませんが、定期的なメインテナンスをしていますか。健康が一番大事ですから定期検診を受けましょう。

五月十二日 セルフポートレート、十キロ走ってから草刈さ。
 私は、恥ずかしがらずにけっこう頻繁にセルフポートレートを撮る。今に始まったことではない。中学まではセルフポートレートを撮ったことは無い。高校生の時からのようだ。高校のときから下宿していたのでなんとなく自分の生活の様子を記録しておきたかったのかもしれない。一人旅をすることが多かったので旅先でのセルフポートレートも多く残っている。セルフポートレートは自画像だ。そのときの心象が固定される。数年経ってかつての自分を見るのは楽しい。数十年経ったらなおさらだ。高校生の時のセルフポートレートを見れば思わず頬が緩む。さあ!みんなセルフポートレートを撮ろう。最近は、走っている自分を撮ることが増えた。
 一週間ぶりに十キロ走る。今日は、田植えが終わった田んぼの中を走った。曇りでおまけに寒気が入り込んで平均より気温が低かったので楽に走れた。でも、快晴で気温が高いとなると辛いだろう。気温が上昇する前の早朝にジョギングに出かけることにしよう。
 実家まで走って刈り払い機を借りてきた。午前のうちに延びきった雑草を刈り取った。午前中で今日の精力を使い果たしてしまった。なんとなくけだるく眠い。
 癒し、と だるいは紙一重のような気がする。どちらも筋肉の緊張が無くなった状態じゃないの。癒しは、リラックスして緊張がない。だるいは、緊張する精力が残ってない。

 

五月十一日 スタッフ会議。
 今日は月に一度のスタッフ会議の日だ。先月の反省点や業務上の連絡通達今月の予定などを話し合う。日常はスタッフ全員が一緒に話し合う機会がなかなか取れない。二時間ほどだが貴重な時間だ。
 スタッフとの相互信頼がなければ患者さんからしんらいされないだろうな。ところで、かあちゃんにはしんらいされてるだろうか。自信ンないな。

五月十日 脱水と中古品。
 体重が増えてきた。64キロ近くになっている。ここのところあまり走っていないからだ。五キロ走ると1.5Kgほど体重が減る。汗で出てしまうのだろう。でもそのあと水分補給すると体重は元に戻るはずだ。走らない日がつづくと体重はすこしづつ増えていく傾向がある。毎日走っているとすこしづつ体重が減る傾向にある。体脂肪が燃えて減少しているのだろうか。走っていると毎日すこしづつ脱水しているだけかもしれない。
 「昭和歌謡大全集」へんなタイトルの村上龍の小説をブックオフで買ってしまった。中古の本も良いもんだ。私は中古品が好きだ。コストのこともあるが、最も効率の良いリサイクルだと思っている。実は、モノが無かった時代の習慣が染み付いているだけかもしれない。。

五月九日 月曜にはケーキを。
 日曜日にかあちゃんが、ケーキを二種焼いた。オレンジフレーバーのバターケーキ(写真左側)とオレンジカスタードタルト(写真右側)である。昨日のうちに母の日のプレゼントに半分ぐらい消費された。今日は、その残ったケーキを食う日である。うんまい。休日の次の日にはかあちゃんの焼いたケーキを食うことが多い。

五月八日 ヒトラー。
 60年前、1945年5月8日はドイツが無条件降伏した日だ。ドイツ、イタリア、日本は枢軸国として同じような運命をたどったが、私はそれぞれの事情をよく知らない。イタリアに関しては何も知らない。ドイツに関してもよく知らないし我が日本についても良くしらないのではないか。
 ヒトラーは超有名な歴史上の人物だが、村上龍は知らなくてもヒトラーを知らない日本人はいないだろう。しかし、ヒトラーの経歴を知っている人は少ない。「悪」の研究対象としてヒトラーの研究や著述が多数存在する。「悪」として忌み嫌うだけでなく悪の本質を研究することが「良」を守る事になりはしないか。だれでも良い子になろうとするが、超長いスパンで考えると何が良かわからない。でも何が良なのか本当はだれもわからない。
 先日、何気なく手に取った「ヒトラーの経歴」という中古DVDを買った。それまで、今日がドイツが無条件降伏した日と知らなかった。ヒトラーの母はユダヤ系だったとか。そういえばきょうは母の日だ。

五月七日 農耕車の交通事故
 昨日からの雨があがった。田植えの季節で、この時期に雨が降らなければ、稲作は大変なことになる。いまは農耕車の往来も増えている。昨年、大事には至らなかったが義父がトラクター運転中に交通事故に遭った。農業に携わる人たちが交通事故に遭ったうちの約半数は農繁期に集中し死亡者の役8割が高齢者であるという。今日の新聞に茨城県警の過去五年間のデータの集計から農業に携わる人の死亡交通事故は45件っとの記事があった。このうち21件は四月から6月に起きている。死亡者数45のうち39が60歳以上である。農業に携わる人もそうでない人もこの時期はとくに気をつけてくださいね。
 午後からは晴れて良い天気。雨が降り天気になると雑草が伸びる伸びる。また草刈をしなくちゃならない。四日の大凧マラソンの影響がでているのだろうかすごく眠い。

五月六日 前世代のパソコン
 雨降り。うちの受付のパソコンはとても古い型だ。CPUは、ペンテアムⅡ233mhzでハードデスクはわずか3ギガ、四、五世代前のパソコンである。さすがに動きが遅い。今日、CPUがセレロン450mhzの三世代前のノートパソコンに入れ替えた。他のパソコンも世代交代したいもんだ。
 単純な業務に最新型のパソコンは要らない。業務に要求されるパソコンの「力」はあまり変わっていない。しかし、最近は日々アップデートされるOSや高度化されるセキュリテーシステム、ウイルス対策にパソコンの「力」が必要になった。インターネットに繋がなければ安全であり高性能なパソコンは必要ないが、いまどきそんなわけにはいかない。
 いっそのこと前世代パソコンで業務担当し、インターネット接続パソコンと二系統のパソコンネットワークを構築しようかと考えた。

五月五日 端午の節句 こいのぼり そして500円。
 今日も良い天気。こどもの日、のんびりしている。ブログってなんだろう。ほんとに。
 とりあえず、「500円でブログがわかる本」を買った。レジで525円ですと言われショックだった。消費税を忘れていた自分も哀れだが、出版社にだまされた気がした。なぜって、消費者にとっては税もコストのうちだよ。ちゃんと「500円プラス消費税でブログがわかる本」とうタイトルにして欲しかった。そのほうが出版社にだまされた気にならなかったし自分を哀れんだりもしなかった。この本は、525円分活用しなければならない。

五月四日 庄和大凧マラソン大会
 私とかあちゃんは、十キロにエントリーしている。八時半に家を出た。大会場には下総利根大橋を渡れば25分で到着する。しかし周辺には駐車場がないらしいので矯正治療相談会でお世話になっている南桜井駅前の関根剛先生の診療所に車を置かせていただいた。会場までウォーミングアップをしながら十分ほど歩いた。将門マラソンよりも参加者が多いような気がする。スタートは十時だ。気温は二十度以下で湿度も低く風もあるので絶好のコンデションか。かあちゃんは、初めてのレースなのでなぜか緊張気味かな。(左写真) 私は、緊張はないが完走できるか心配だ。予報より気温が低いのでダイジョウブだろう。(左上段左写真) 前半の江戸川堤防上のコースは狭くて走りにくかった。中間点からは一般道を走り、沿道に応援の人がちらほら居る。将門マラソンとちょっと雰囲気が違う。私は、八キロ地点ではまだキックが効いていて写真を撮る余裕がある。(左上段右写真) でも、ゴールまで一キロ半になったら急にへばって後ろから来たかあちゃんに追い越されてしまった。(左下段左写真:ゴールのあるトラックへの入り口) トラックに入ったら思い切りヘバッタ。右腕を思い切り伸ばしてシャッターを押しへばり顔のセルフポートレートを撮る。(左下段右写真) 五十代男子十キロのエントリーは三百人ぐらいだ。将門マラソンでは七十人ぐらいなのに驚きだっす。私は、168番56分24秒でかあちゃんより21秒遅かった。今回もデジカメでランナーの視線でレースを撮影しながら走った。デジカメを持たなければもっと良いタイムが出るだろうが、走る楽しみはタイムだけではない。かあちゃんといっしょにとっても安上がりな楽しみを見つけたもんだ。
 さすがに、十キロ走るとアスリートっぽい気分になれる。

五月三日 記憶力。
 記憶力は重要な脳機能のひとつだ。人の「記憶力」は、パソコンのデータを記録して再現するという記憶ではないらしい。人の記憶は、この時期こんな事があったと「エピソード記憶」として蓄えられる。人の脳は蓄積された様々なエピソード記憶を整理編集して次第に「意味記憶」を作り上げていく。
 言葉の意味が獲得されるプロセスはエピソード記憶から意味記憶の編集過程の典型例と言われている。ネイテブな日本人は「布団を干す。」[布団を乾かす。」のニュアンスの違いを知っている。これらの言葉が使われたエピソード記憶の中から次第にその意味記憶を形成していったからである。
 人間の「記憶力」とは、このような脳の編集過程のことであると言うことができるらしい。私は、ジョギングするようになってから記憶力が少し良くなったような気がする。脳内血流量が増えたからではないかと推察しているのだが、気のせいだろうか。ジョギングが脳にも好影響を与えることを期待したい。読書は、この脳の編集過程に大きく影響を与えるような気がする。 まっ!なにもしないでいるより脳を活性化するだろうな。
 友人でセロリ生産者のカズオ君が作るセロリは絶品だ。セロりの葉も食ってしまうセロリ好きの我が家では彼のセロリを心待ちにしている。他のセロリは、食えない。昨夜、彼が、茎まで緑のセロリを持って来てくれた。苗の何株かが、先祖返で交配原種になるらしい。珍しいから味見してということだ。私にとってセロリの苦味は、魅力の一つだ。この茎まで緑のセロリは、すごく強い苦味があるが、私にとっては悪くない。エピソード記憶がまた一つ私の脳に取り込まれた。

五月二日 花盛り。
 昨日は江戸城の堀の周囲でジョギングしてみたいと思った。でも行くまでが大変だから今朝はいつものコースをジョギングした。うちの庭も近所も雑草がにぎわっているが花も盛りだ。ジョギングしてると菜の花がにおう。
 「半島を出よ」昨夜遅く読み終わった。具体的な最悪の事態は、何を不安に思ってるかにきずく。少しわかったような気がする。面白かった。

五月一日 ゴッホ展。
 家族四人で車で出かけた。私は、車のガソリンゲージが0を指しても気にしない「ガソリンない警告灯」が点ってからもまだ10リッターのガソリンが残ってるからだ。で、まだ六十キロも走ることができる。 っと!思って給油を怠りガス欠になったことが、結婚してから四回もある。妻が助手席で「ガソリンない警告灯」をみて怒り狂ってる。仕方なしに首都高速を途中で降りて給油した。子どもたちは、何事も無いように後ろの席で寝ている。十五年乗っている車にまた何か思い出がしみ込む。連休中の都心はいつもよりすいている。(左上写真)
 東京国立近代美術館の「ゴッホ展」に行った。(右上写真) ゴッホ展は、妻の要望だ。子どもたちは(仕方なしに?)付き合っている。私は、少し興味がある。オリジナルの油絵は説得力があり「古靴」「公園の小道」が印象的だった。車は、北の丸公園駐車場に入れた。都心とは思えない安さだ。こんど秋葉原に来る時もここに入れることにしよう。そこから近代美術館まで歩いた。さらに江戸城のお堀の周りを回って日本橋まで歩いて昼食にした。(下写真)。 展覧会も良いが、家族と過ごす時間が一番良いモノを得られる。 と思った。

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