二〇〇四年 二月 デンタ日記
 
二月二九日 ナナシも脱皮
 昨日は、私の満五十歳の誕生日でした。半世紀も生きてきたかと思うとわれながらとすごいと思います。私が中学生のとき五十歳の人はすごい大人に見えました。(当然ですが、) 今五十歳の自分は基本的に十五歳の自分と変わってないと感じています。ただ経験を三十五年分多く積んだだけです。自分を信じて経験を積み重ねることが人生でしょうか。あの時、そう知っていれば楽だったのに。
 ところで、「ナナシ」が脱皮しました。「レーニン」と同じ日に脱皮したのですが、目立たない存在です。触角と左側のハサミが再生してますが、こんどは左側第一歩脚が欠落してます。レーニンに食われてしまったのでしょうか。(「ナナシ」と「レーニン」は私が飼っているアメリカザリガニの名前。)

二月二八日 今そばに居る家族
  Sさんは、本日当院に初めて来られた方です。前回歯の治療を受けたのは二十年以上前だそうです。その時の治療の痛みが大変なものだったのでしょう。その後、Sさんは歯が痛くても歯医者に行かなかったそうです。二十年の間に何本かの歯は、崩壊して自然に脱落してしまいました。レントゲン写真からもSさんの苦労がうかがえます。
 今回、Sさんが歯医者に来たのは、家族の強い勧めと励ましのおかげです。それが無ければ、さらに多くの歯を短期間に失うことになっていたでしょう。今そばに居る家族が最も適切なアドバイスをしてくれる者ではないでしょうか。
 私は、Sさんの勇気ある決断に応えなければなりません。

二月二七日 電動歯ブラシと知覚過敏?
 電動歯ブラシがリーズナブルになりました。お使いの方も居るでしょう。私も最近買いました。税込みで4200円ぐらいのものです。奥歯や歯列の内側は楽に磨けます。でも、すべてが優れているわけではありませんね。歯間部や歯肉境目あたりは良く磨けません。通常歯ブラシで補わなければなりません。結局電動と通常の歯ブラシを両方使うので時間が掛かってしまいます。また、よく磨けているか不安なので電動歯ブラシを強く当てすぎたのでしょうか、あちこちの歯が知覚過敏になってしまいました。
 電動歯ブラシをお使いの方は、歯医者で歯科医や歯科衛生士から電動歯ブラシの使い方、歯磨き指導を受けた方がよさそうですね。道具は、正しく使うと効率的ですが、間違った使い方は思わぬ怪我につながります。

二月二六日 「レーニン」が脱皮しました。
 今日は木曜で休診日です。早朝(午前二時半ごろ)、うちの「レーニン」が脱皮しました。成功です。私がこれまで飼ったザリガニの内で最大に成りました。水道水ではなく井戸水(うちには井戸がある。)で飼っていたのが良かったのかな。
 ザリガニの脱皮は数日前から準備されます。そのクライマックスは、ザリガニが横になってもがき甲羅から飛び出すまでの約三分間でしょうか。今回は、動画に収めました。ちょっと暗くて不鮮明ですが、その様子はお楽しみいただけるでしょう。
 それで、寝不足です。でも、午後は水戸に出張です。衛生士の山崎と小出は飯島小学校の学校保健委員会に出張(出席)です。
三分間の脱皮ムービーを見る。Dappi20040225-01.mpgサイズに注意: 5591kb

二月二五日 訪問歯科診療
 今日は穏やかで暖かい日でしたね。岩井市小山にある特別養護老人ホーム「ハートフル広侖」さんの看護室をお借りして入居者の方やデイケアに訪れる方の訪問歯科診療をおこなっています。
 入居者のKさん。今日、新しい義歯が入りました。義歯に名前が入ってます。(写真左)新しい義歯でテストフード(甘納豆)を食べてもらいました。痛いところはなさそうで、大丈夫です。(写真右)
 でも、しばらく使うと必ず痛いところが出てきます。あと数回は調節にうかがわないといけません。

二月二四日 脱皮傾向!
 私はアメリカザリガニを飼っています。名前は「レーニン」です。数日前から脱皮の前段階がはじまりました。甲羅と尻尾の継ぎ目が開いて来ています。だんだん開いてきて、ずいぶん白い肉が見えるようになっています。数日後には脱皮します。今回は脱皮のムービーを撮りたいと思っているのですが、どうでしょう。成功したらアップしますね。
 ネットで検索すると多数の「ザリガニの脱皮」に関するウエッブページがヒットします。飼ってる人が多いのですね。

二月二三日 春よ来い。
 風当たりが強いので家が壊れそうです。今日は、西風が強かったですね。でも、日差しは確実に春ですね。
 院長室に木の根の鉢植えがあります。この木はライラックが接木されていた元の根です。ライラックは枯れてしまいました。庭からこの根を引き抜いたらいい形だったのです。鉢植えにして院長室に移しました。私は「駄木」と呼んでいます。若葉がいっぱい出てきました。春には小さい花が咲きます。もうすぐです。
 ライラックよりも「駄木」が、私をこのさき長く楽しませてくれるかもしれません。

二月二二日 第十二回茨城県歯科医学会
 今日は、第十二回茨城県歯科医学会がありました。スタッフとともに水戸に出張です。私は実行委員として学校歯科医研修会で講師を務めました。歯科衛生士の山崎は「飯島小学校の歯科保健活動における衛生士の役割」という題でポスターセッションで発表しました。他のスタッフもそれぞれにデンタルショーや予防歯科コーナーなど各セクションを楽しんだでしょう。
 山崎の発表に読み入る人も多く、質問を受けることもありました。(左写真)成功だったと思います。茨城県歯科衛生士会からも問い合わせがありました。

二月二一日 緊張するGさん
 いつも緊張が強く診療台の椅子で堅くなってしまうGさん。今日、新しい総義歯が入りました。口元が緊張しています。まず出し入れの練習をしてもらいました。その後五分ぐらい上下義歯をかみ締めてもらい痛いところが無いことを確認しました。そして、テストフード(チーズオカキ)を食べてもらいました。「大丈夫だ。」とGさんの緊張がほぐれます。私の緊張も一気にほぐれます。
 新義歯は今まで使っていた旧義歯といろいろ違う面があるので慣れるまでにある程度時間がかかります。一週間ぐらいはゆっくりと噛むように注意していただきたいですね。

二月二十日 ザリガニとタニシ
 タニシの動きはのんびりしていて「癒し系」です。タニシの肌は、アワビに似ていて美味そうにも見えます。私はザリガニを飼っていますが、同じ水槽に大きいタニシも居たのです。ここ七ヵ月間、ザリガニはタニシの動き、存在までも無視してるようでした。まるで石をまたぐようにタニシをまたいで通り過ぎていたのです。
 昨夜、このザリガニがこのタニシを食ってしまいました。(左写真)この展開は予想外です。私の脳より下位の脳であるザリガニの思考は予測しているつもりでしたが、驚きました。自然界ではこれが常識でしょうか。すると、ザリガニの脳より上位である私の脳にはこの常識が組み込まれているのでしょうか。イウム!ザリガニにも教わることが多い。。

二月十九日 ノートパソコンの寿命
 今日は木曜日で休診です。いつもの朝の散歩から帰ってから、掛かりつけの床屋さんに行ってきました。床屋さんと歯医者って似てます。(あの椅子も似てますよね。)だって、顔の周りで刃物を振り回してる。? 
 私の掛かり付けは「あかり」さんです。女主人からは教えていただくことが多いです。その中でも一番は、十二年前のある日この女主人が言いました。「自分が好きじゃない職業を子どもに継げと言えないでしょう。」 お蔭様で、今の私は自分の職業が大好きです。
 ところでみなさん。ノートパソコンの寿命はどれくらいでしょうか。機械的にだめになるところは動くところです。一番はハードデスクでしょう。(写真) 動かない部分(CPUやメモリー)は十年ぐらいの耐用年数があると言われています。うちのノートパソコンもハードデスクを交換して生き返りました。
 っをおーー! 秋葉原イキテー。(私はストレスが溜まると秋葉原に行きたくなる。ちなみに今のストレスは、確定申告。)

二月十八日 もうすぐ本番
 今日はスタッフ会議の日です。歯科衛生士の山崎は「飯島小学校の歯科保健活動における衛生士の役割」という題で、2月22日開催の第十二回茨城県歯科医学会ポスターセッションの発表にエントリーしています。今日、その発表原稿が仕上がりました。床に並べてみんなで確認しているところです。
 私は、スタッフに診療室の外でもいろいろ活躍してくれることを願っています。みんなその期待に応えてくれる有能なスタッフです。
 そうそう!待合室にスタッフがつくった患者さん向けの新聞
「は、は、は、」が置いてあります。みなさん手にとって読んでくださいね。

二月十七日 緊張!
 患者さんはみな診療室に入ると緊張します。Gさんは上下とも総義歯の患者さんで、新しい義歯を製作中です。Gさんは特に緊張が強く診療台の椅子で堅くなってしまいます。「噛んで。」とお願いすると緊張のあまり下顎が前に出てしまいます。(左写真)なかなかリラックスした状態で噛んでくれません。(写真中)
 今まで使っていた上下義歯のかみ合わせはかなりずれています。(右写真)おそらくG さんが緊張して下顎を前に出して噛んだときのかみ合わせて作ってしまったのではないかと思います。
 良い噛める義歯を作る為には歯医者はまず患者さんにリラックスしてもらわなければいけない。と、Gさんとこの入れ歯に、教えられました。

二月十六日 北風の寒い日
 今日も寒い日でしたね。今日はスタッフが一人有給を取ってお休みです。患者さんの人数をちょっと少なめに取るのですがなかなか大変です。
 確定申告の受付がはじまりましたね。私は昨年の会計データをまだ入力してません。(帳票はしっかりそろってますよ。)これからデータ入力して決算して申告書を作るまで大変です。寝不足の日が続きます。みなさんはどうですか。
 昨夜も夜更かしをて、今朝は寝坊してしまったので朝の散歩をサボってしまいました。朝の散歩には足首にウエイトを着けています。最近は診療中も足首にウエイトを着けています。私の診療室は細長くて動線が長いのです。ウエイトを着けると効果があります。
 そうそう!私の飼ってるザリガニの写真をアップしました。イカタコ写真術のギャラリー「グウトモーニングマサカド」見てくださいね。

二月十五日 第十二回 茨城県歯科医学会 
 春一番がふいた次の日は、気圧配置の変化で必ず北風のふく寒い日になるそうです。今日は寒い日曜日でしたね。
 歯科衛生士の山崎が出勤して学会の準備をしていました。来週の日曜日、2月22日に第十二回茨城県歯科医学会が、水戸プラザホテルで開催されます。山崎は「飯島小学校の歯科保健活動における衛生士の役割」という題でポスターセッションの発表にエントリーしています。小さいながらも学会ですから山崎も真剣です。昨年は衛生士の増田が「岩井保育園における保護者同伴の歯科健診」という題でエントリーしました。(左の写真は、昨年の会場で準備をしている様子)
 一般の方も入場無料で楽しめます。デンタルショウも同時開催してます。デンタルケア用品のサンプルをゲットできるかも。来週日曜に水戸に行かれる方は要チェック。詳しくは、木村歯科医院まで!
 ちなみに院長の私は、同日同会場の学校歯科医研修会で講師を務めます。毎日風呂に入ったとき念仏のように講話の練習をしてます。

二月十四日 お母さん自身のケアも大切に 
 Kuさんが一年ぶりに定期健診に来院されました。そばに居るのは一番上のお姉ちゃん(写真)。中の子は何歳だっけ。一番下の子は生後十ヵ月です。三人のお子さんのおかあさんです。
 Knさん。今回も虫歯はなかったのですが、歯肉の状態が一年前にくらべてとても悪化してしまいました。歯肉出血など、ご本人も気づいていました。まだ間に合います。しっかり歯石を除去して正確に歯磨きをすれば綺麗な歯ぐきになると思います。
 お子さんたちのケアに追われてご自分の事は後回しになってしまったのでしょうか。三人のお子さんのケアに追われるKnさんの毎日が目に浮かびます。でも、やはりお母さんが健康でなければお子さんたちの健康も危ぶまれるでしょう。是非、お母さんご自身のケアも大切に。

二月十三日 明日はバレンタインデイ、今日は13日の金曜日 
 Ziさんの左上の前歯(写真中央)が入りました。硬質レジン前装鋳造金属冠という種類のものです。鋳造した金属で裏打ちされていますので裏側は一部金属が見えます。表側は硬質レジンという樹脂で覆われていますので自然の歯のようです。至近距離で見ると作り物と判別できますが、普通の会話距離で見たのでは気づかない人がほとんどでしょう。健康保険の適応範囲でできます。しかし、硬質レジンは磨耗したり変色したりします。いずれ再治療が必要でしょう。
 今日は、13日の金曜日。明日はバレンタインデーです。どちらも私には関係ないですね。普通の日常が過ぎていくでしょう。みなさんはどうでしょうか。

二月十二日 最も痛い!歯髄炎 
 Ka君は五歳で、先月からすでに数回治療の練習をしてるのですが、まだ治療ができるような段階ではありません。昨日は二回も歯が痛くて泣いてしまったそうです。お母さんがたまらなく心配になって、今日来院しました。
 Ka君の歯は、どうやら歯の痛みの中で一番痛い歯髄炎です。そんな痛みの中でも、Ka君は「歯医者には行かない。虫歯はこのままでいい。」と言っていたそうです。Ka君をそうさせるのは、どうやらもっと小さいときの入院経験らしいのです。
 歯科は初めてでも他科での治療経験や入院経験のある子どもは治療ができるようになるまで多くの時間を費やします。私たちも覚悟して取り組みます。保護者も気長にがんばっていただきたいです。
 結局今日も治療はできそうにありません。幸い今日は痛みが治まっているので何もしないまま終わりにしました。

二月十一日 メトリックスリローデット 
 私は、映画好きです。高校生の三年間(約三〇年前)に三六〇タイトルを観たのが自慢です。最近はDVDを買って観ています。リリースされるタイトルを全部観てるわけではありませんが。
 映画の楽しみ方、好き嫌いは人それぞれですね。私にとって「メトリックス」、「メトリックスリローデット」は哲学的映画として傑作です。「レボルーション」はDVDのリリースを待っているところです。左の写真ネオが預言者と語るシーンは、私に「意識と無意識」を意識させました。今年は自分の「無意識を意識しよう。」と思ったきっかけです。(一月四日参照)みなさんも「メトリックス」をアクション映画としてではなく、台詞のひとつずつを吟味して哲学的映画として楽しんでみてはいかがですか。

二月十日 総義歯二題
 今日は総義歯の話をふたつです。
 左側写真の患者さん、旧義歯(上の写真)を入れたときと新義歯(下の写真)を入れたときの表情の違いは格段の差ですね。
 右の患者さん。新しい総義歯が入りました。左上の二番目の前歯に金歯が入ってます。この金歯はずっと昔からこの患者さんにとってステータスだったのです。旧義歯からこの金歯を取り出し新しい総義歯に移植しました。金歯は再利用できるのです。ステータスを新しい総義歯に引き継ぐことができました。患者さんの笑みがこぼれます。私も思わずにんまり。しばし、至福の時です。

二月九日 六歳臼歯の崩壊
 HRさんは十一歳です。画像は右下の六歳臼歯(第一大臼歯、白枠内)のレントゲン写真です。崩壊しています。左隣に写っているのは第二大臼歯(十二歳臼歯)でまだ出てきていません。
 六歳臼歯(第一大臼歯、白枠内)は奥のほうで見えにくいのです。また、外殻のエナメル質が殻状に残っているので歯の形は残っています。とても深刻な状況ですが、本人も保護者も気づいていません。このレントゲンを見た歯医者はみなゾク!っとするはずです。
 昨年の学校健診でこの虫歯の存在を指摘されているはずです。が、保護者は事態を深刻に受け止めなかったのでしょう。さあ、みなさん今すぐあなたのお子さんやお孫さんの六歳臼歯がどうなっているか確認してください。

二月八日 樹脂製部品が割れやすくなった。 
 私の愛車はBMWです。あちこち不具合があります。十三年ぐらい乗ってます。もうそこそこの車が一台買えるぐらいに修理代をつぎ込んでしまいました。自分では整備できないのですが、なぜか愛着があります。でも樹脂製の部品はもうだめですね。割れやすくなってしまいました。あちこち割れてきます。今回はプラグコードを押さえる部品が割れてしまいました。また修理代がかかるな。
 そうそう、入れ歯も硬い樹脂でできています。でも作ってから数年たつと割れやすくなるんです。少しでも不具合が出てきたら修理するとか新しく作るとか先手を打ちましょう。使い慣れた義歯が割れてしまうのはとても困りますよ。

二月七日 顔も変わる?
 NZさんの総義歯を製作中です。仕上げ前に試しに入れてもらいました。入れ歯の形は顔形に大きく影響します。写真の左側が新義歯(唇や皺の感じが自然です。)、右側が旧義歯(唇に力が入ってます。)を入れたところです。具合の悪い義歯を無理に入れていると顔の筋肉が強張ってしまいます。思いもよらず怒りや不満の表情になってしまいます。
入れ歯を新しく作る時は歯並びや顔形の事も歯科医に要望してみましょう。できる限り対応してくれるはずです。

二月六日 腹を見せる?
 Tくんは五歳で岩井保育園の園児さんです。はじめて歯科診療室に来ました。やっと診療台に乗りましたが、なかなか横になってくれません。当たり前ですね。だって、はじめて来た見知らぬところで知らない人に腹を見せて無防備に寝られますか。自然界ではありえないことです。小さい子は本能的に行動してるのです。Tくんは用心深い性格です。褒められるべきですね。
 治療の練習をはじめて十数分やっと横になってくれました。用心深い性格の子がここまで許してくれました。大成功です。今日はここまでで治療の練習を終わりにしました。

二月五日 二羽の鳩
 今日は休診日です。散歩に出たら道端に二羽の鳩が居ます。不思議です。近づいても逃げません。歩いてさらに近づくと一羽が逃げました。残りの一羽は手が届きそうなところまで近づいてやっと羽ばたきました。手負いだったのです。悪いことをしました。やっと飛んで泊まった電線に先に飛び去った方がやって来ました。つがいでしょうか。
 私も傷ついたら誰かにそばに居てほしい。私はこれまでそうしてきただろうか。

二月四日 金属冠の脱離! 
 NSさんが、一年ぶりに来院しました。右下の最奥歯の金属冠が脱離してしまったからです。この冠は数年前に治療したものです。虫歯になってはずれたわけではありません。サンドブラスタ(砂粒を吹き付けて掃除する装置)できれいにして最新の接着力の強い材料で再装着しました。次回にこの歯のかみ合わせのチェックと歯列全体の歯石除去をする予定です。
 「はずれた冠はもう使えない。」と誤解してる患者さんもいるようです。はずれたり、壊れたりした物は、かかりつけの歯科医に修理や再装着をお願いしてみましょう。

二月三日 Kくんは一年生 
 治療がはじまる前に「ぼく、むしばのできかた知ってるよ。」とKくんが言いました。よく聴いてみると図書館で虫歯の本を借りてきて読んだようです。虫歯予防に関心をもった母子の様子が目に浮かびます。「大人の歯は絶対に虫歯にしないようにしようね。」と約束して今日の治療をおえました。
 写真は、残念ながら金属冠を入れる治療をしなければならなかったKくんの右上の第一乳臼歯。その奥(左側)にきれいな第二乳臼歯、さらに奥に第一大臼歯(永久歯)が見えます。みなさんもお子さんの口の中をのぞいてみてください。

二月二日 テストフード 
  Nさんの新しい義歯が入り三度目の調整をしました。Nさんは義歯使いのベテランの方です。今回の新しい義歯にも比較的はやくなれてもう食事にも困らないようですが、左下に少しいたいところがあるので調整しました。おせんべいを食べてもらいNさんのOKが出たので今日の治療を終わりにしました。(その様子のムービーを見る。
 義歯の患者さんには、できるだけテストフードを食べてもらいOKが出てから終わりにしたいのです。でも、いつもそう簡単にOKが出るわけではありません。OKが出ないまま(時間に余裕がなくなり)治療を中断しなければいけないときもあります。

二月一日 水戸で総義歯研修会 
 今日は、日曜日です。朝から水戸の歯科医師会館で総義歯の研修会です。総義歯は歯科医にとって難しい分野ですが、面白い(興味深い)分野でもあります。総義歯は、患者さんと歯科医が根気よく協力しなければ成功しないでしょう。歯科医にも患者さんにも個性があります。気の会う者同士がとことん付き合うのが総義歯成功の条件でしょうか。私の総義歯製作の一例が以下のページに紹介してあります。百歳のおばあちゃんの入れ歯をつくる すべての症例が成功するわけではありません。でも、できるだけ多くの成功を収めるよう今後も研修していくつもりです。
 今頃の季節は夕焼けがきれいですね。私が子どもの頃(昭和三十年代)は陽が沈むまで外で遊んでいたのに...。今は、そんなことしたら危険なんでしょうか。

二〇〇四年二月  デンタ日記


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