My Libretto 30 Story
  もうすぐ21世紀を迎えようとしていた世紀末に私のリブレット30にまつわる小さな物語
  
だれもやらなかった 「リブレット30」の改造

 リブレット30にモバイルペンテアムⅡプロセッサを搭載する。そんなことはできるはずがない。 しかし...あの歯科診療室の治療器具「高速エアータービン」や高精度の切削器具を使い、さらにX線画像による基盤パターンのトレースを行ってこの愛くるしいリブレット30にちょっと面白い改変を加えることができた。
 リブレット30の外観をほとんど変えることなくコムポートを内蔵することに成功したのである。 改変内容はたいしたものではないが、ここにこうかいする。公開だっけ。後悔かな...。
 私はすでに私のリブレット30に次の改造を施している。
リブレット30のHDDを9.5mm厚の2.1Gに換装した。リブレット30のキーボードを英語キーボードに交換した。
リブレット30のベースクロックを33Mhzにクロックアップした。リブレット30のCPUキャシュをライトバックモードにした。
 しかしそのような改変は他の優れたウエッブページにを参考にしていただきたい。

 私はリブレット30の外観をほとんど変えることなくリブ30専用I/Oポートアダプタのコムポート部分をリブレット30本体に内蔵することに成功したのでここに紹介する。このページでは写真を多く掲載し改造のアイデア、要点を紹介する。

 後にだれもやらなかったリブレット30の英語キーボードの改造を掲載している。 また、私のリブレット30の標準バッテリーが熱で壊れた。その修復に取り組んだ様子をリブ30のバッテリーは蘇るか?に掲載している。ご覧いただきたい。
 I/Oポートを装着するとせっかく愛くるしいリブレット30が醜くなるのでI/Oポートなしにマウスを接続したかったのである。

 外装にPS2タイプのマウスコネクタを使いたかったのだがその設置スペースを確保できない。しかたなくピンコネクタを外装することにした。

 試験用にピンコネクタとDsub9ピンコネクタの変換アダプタを自作している。最終的にはマウスケーブルにピンコネクタを直付けした。専用リバースケーブルも作っちゃおと思ってる。
 リブ30にコネクタを内蔵できるスペースはここしかない。 リセットボタンの位置である。リセットボタンは底蓋から操作するように取り付け位置を移動する。

 ケースの加工は細心の注意を払う。削除量を最小限とし強度を保持する。切削には歯科技工用のマイクロモーターハンドピースとスチールバーを使った。でも仕上げはカッターナイフだよ。
 白枠の位置にもピンコネクタを埋め込めるスペースがある。当初ここにプリンタポート用のピンコネクタを埋め込むつもりであった。しかしプリンタポート部分の基板を埋め込むスペースを確保できないことが判明し断念した。

 I/Oポートの開閉蓋を押さえる金属板は邪魔になるので除去しておく。さらにHDDまわりの押え金属板をはずすと9.5mmHDDが楽に入るようになる。しかしHDDの耐衝撃性や放熱性が減弱する可能性がある。
 リセットボタンと電源コネクタ。 これを取り払いピンコネクタ用のスペースを作る。
 基板上の電源コネクタをはずし反対側にハンダ付けする。 反対側には基板に電源コネクタを取り付けるスペースがないのでリード線を直付けした。

 電源回りをいじるので極性に十分注意をする。私のLibでは電源ジャック部品の極性表示と実際が逆転していた。
 リセットボタンは延長リード線を付けて基板反対側からハンダ付けする。そして電源モジュールの上に移動しコンデンサの上に接着剤で固定した。

 リセットボタンは底蓋のこの位置にくる。けっこう操作しやすい。
M/BのI/Oポートコネクタのコムポート関連ピンからリード線を引き出す。ピッチはCPUほどきつくないのでハンダ付けは楽勝である。
 全部で9本。一本はグランドだから適当なところから取った方がいい。
 コムポート関連ピンからリード線を新設するピンコネクタまで配線した。適当に引き回して瞬間接着剤で固定した。 CPUには冷却用の10円玉が貼ってある。
 I/Oポートを分解し基板を裸にした。プリンタコネクタ(Dsub25)はむしりとってある。 指先のとうくにみえるはコムポートのコネクタ。
 I/Oポートの基板のレントゲン写真。(まだプリンタコネクタが付いている。)

 コムポート関連モジュールはI/Oポートコネクタ(100pin)の内側に集中している。プリンタポート関連の配線、部品はプリンタポートコネクタ(Dsub25)側に集中している。

 実際はこの写真をみてこの改造のアイデアを実行しようと決意した。これはイケルと確信した瞬間である。
 しかしプリンタポートの部分までリブ30本体内に収めるスペースを確保できない。 仕方なしにプリンタポートをあきらめて切り離した。

 100pinコネクタのオスも加工している。オリジナルよりも5mm以上深く入り込むように加工した。
 もちろん100pinコネクタのメスも加工している。そしてI/Oポートの蓋を取り払う。
I/Oポートを装着し動作試験。

 動いた。この感動はこのページをここまで読んだ貴方ならわかりますよね。

 もちろんプリンタポートはなくなったが、私はリブ30に直接プリンタをつなぐことはない。ネットワークでプリンタを使っているのです。
 I/Oポート基板を即時重合レジンで固め、表面はヤスリとサンドペーパーで仕上げる。 あとで同色のプラカラーで塗装しよう。
 プラカラーで塗装してそれらしくシールを貼る。 「サービスマン以外は分解しないで下さい。」というシールが泣けるぜ...。 (^_-)v


仕上げが今一つでうつくしさにかけるが...。
 新設されたコムポートのためのピンコネクタ。

 しばらく使っていたら抜き差しがゆるくなった。コレハイカン!。 一工夫ほしいところだ。

 自作したピンコネクタとDsub9ピンコネクタの変換アダプタ。 動作試験用に作ったが、マウスを接続する以外にケーブル接続、外付けモデムに使う場合もある。
 ノート用小型マウス、10キー付きマウスなどいろいろ試してみたが、結局私がいつもデスクトップで使っているマイクロソフトマウスが一番良かった。 リブポイントとの共存も可能であり使い勝手がいい。
 ピンコネクタをブーツでくるんで出来上がり。 この辺の仕上がりはほめてね。!


だれもやらなかったリブレット30の英語キーボードの改造

 英語キーボードに交換すると...。
キートップの表示と実際の機能がちがっちゃう。

 そこでキーの位置にとことんこだわる人たちはキーの機能をソフト的にキートップ表示どうりにするSwaPscan.386やAltIME 2.11を組み込むわけだが、私はこれをハードウエア的に解決した。早い話がキートップを入れ替えた。

 赤いAltキーと英数と表示のあるCapsLockキーがかっこいいでしょ。
 赤いAltキーと英数と表示のあるCapsLockキーはオリジナルの日本語キーボードのキートップから持ってきた。互いのキートップを交換したのである。それぞれそんなに不自然ではない。

すでに誰かやってるだろうか?

 既に実施してる人はメール下さいね。タイトルを変更しますので。(私は1998年9月23日に実施。)


 リブ30を英語キーボードに交換しマイクロソフトマウスをリブ30専用I/Oポートの装着なしに接続することでその操作性は格段に向上した。

 物語は、続く。


リブレット30」のバッテリ-は蘇るか?

リブ30標準バッテリの型番はIBP00MN1です。


 かなり冷え込んだある晩、私が気づいた時にリブ30はかなり熱くなっていた。エアコンの吹き出し口の前で充電状態になっていたのである。

 DC IN LEDが緑色に点灯。Battery LEDがオレンジ色に点滅している。バッテリーでは起動しなくなった。正常な充電状態にならない。東芝サポートに電話で問い合わせるとバッテリーの異常か本体の異常か分からないとのことである。知人からリブ30の標準バッテリーを借用してチェックしたら本体に異常はなかった。

「リブ30の標準バッテリーを壊してしまいました。」
 リブ30の標準バッテリーを分解した。リチウムバッテリーセルが3個内蔵されていた。

「そのうち2つのセルが死んでいる。」

 セルにはSONY-ENAGYTEC US17670 と印刷されている。サイズは17.0mm×66mm。生きてるセルの電圧は4vである。秋葉原のめぼしいところをさがしたのだがこのリチウムバッテリーは売ってない。
どの店でも、

「一般に流通してないから手に入らないよ。」

 落胆してネットをさまよっった。 するとリブのバッテリーを壊してしまった人に出会った。 偶然にも彼のバッテリーには生きている2つのセルがあるという。

「リチウムバッテリーセルを2個手に入れた。」

 いただいたセルには Panasonic CGR17670HC と印刷されている。


 CGR17670HCを仮組して電圧を測定する。12.0v。仮組状態で充電した。とりあえず10分ほど充電してみる...。

「セルに異常な発熱はない。」

 バッテリーで起動する。問題なくWindows95までたちあがった。リチウムバッテリーはセルの特性にばらつきがあり違うメーカーのものが混在するとよくないそうである。
 バッテリーはSONY-ENAGYTEC US17670が1本とPanasonic CGR17670HCが2本の構成になる。セルの混在はよくないそうである。 が、しかし秋葉原のバッテリー専門店でもあつかってないものが手に入ったのである。しあわせである。

「このままフル充電してみよう。」
 オリジナルではセルと基板の端子が電気溶接してあった。熱で壊れてしまったリチウムバッテリーセルである。ハンダ付けの熱が恐いが、

「私はハンダ付けした。」

温度センサーらしきものを元に戻しテープで止めた。
 ハンダ付けを上手くしないと

「バッテリーセルがケースカバーに入らない。」

あとはプラスチックのケースカバーを戻して瞬間接着剤でとめるだけである。
「リブレット30の標準バッテリ-は蘇った。」

 修復したバッテリーをフル充電し一晩放置したあとで3Dピンボールを約60分楽しむことが出来た。




 リブ30のリチウムバッテリーセルによる不具合は、当たり前のことであるがリチウムバッテリーセルが手に入れば修復可能である。これが難しいんだな。!秋葉原のバッテリー専門店でもあつかってないんだもん。 このバッテリー修復はFast & Firstさんのベージ「内部セル交換でリブ電池は生き返るのか?」を参考にさせていただきました。
 しかし、苦労して修理したリブ30のリチウムバッテリーであったが..。 初めはうまく機能していたが、数週間後に機能停止した。 とくべつ過酷な使用条件で使ったわけではない。 残念な結果であるがここに報告します。(Thu, 01 Apr 1999)


バッテリーがだめになったら素直に純正部品を買いましょう。

 だれもやらなかった 「リブレット30」の改造は歯科用切削機具や歯科用材料を使用しています。 歯科医にとってこの改造は、正確な機能的義歯を製作することに比べたら手慰みです。 この改造はとっても危険です。 やる人はいないと思いますが自己の責任で真似してね。 具体的な工作方法、ピンアサインなどの問い合わせにはいっさい応じられません。
だれもやらなかった 「リブレット30」の改造


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